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ハ行

(はつ)
槇絵が芸妓をしていたときの先輩。

(はなぶさ)
長く垂れ下がったもみあげと、口紅をつけているかのような唇が特徴的な吐の部下。
卍との戦いを望む尸良に、交換条件として凶を含む逸刀流4人の首を要求した。


花田(はなだ)
左右の形が違う眼鏡をかけた逸刀流剣士。宇留間と二人で卍に挑むが倒される。暑さが苦手。
阿葉山宗介に「たまには統主の役に立ってみろ」と言われたそうなので、いつもは役に立っていないようだ。
ジョン・レノンがモデル。

吐 鉤群(はばき かぎむら)
逸刀流の剣士十数名を、剣術指南所「講剣所」の師範として招きに来た幕府の新番頭。48歳。
新番とは武官の役職の一つで、新番頭は新番20人の長。
しかしその正体は無骸流の頭目。
メンバー集めから計画立案、実戦に至るまで、逸刀流狩りの全責任を幕府から任されていると思われる。

吐 索太郎(はばき さくたろう)
吐鉤群の息子。

葉矢(はや)
天津偽装作戦で東海道に派遣された「雪待」の女郎。
また、恋の遺体を土間に寝かせておいたのも彼女。

早川 霞江斎 元京(はやかわかこうさいげんけい)
百琳の元夫。宗理の朋友。
父は徳川家治に仕え「城下三指の指南」と呼ばれたが、父が死んでからは道場が潰れ、貧しい暮らしを余儀なくされていた。
生まれながら胸を患い、息子に道場再興の夢を託すが、先妻との間にできた息子二人にも自分と同じ胸の病があるとわかって二人を殺す。
その後百琳と再婚(おそらく元気な息子を産むために先妻と別れたか、あるいは殺したのでは)。
百琳との間にできた双子のうち、妹は養えないので殺し、もう片方の真都彦には厳しい修行を課した。
しかし、真都彦にも同じ胸の病があることがわかり、百琳の目の前で斬り殺す。
その後、ショックで正気を失った百琳に殺される。

早川 真都彦(はやかわ まつひこ)
百琳と元京との間にできた息子。享年8歳。
元京に道場再興の夢を託され、厳しい稽古を強いられる。
稽古の途中に突然しゃがみ込み、血を吐いたことから胸の病が発覚し、元京に殺される。

春川 駒会(はるかわ こまえ)
槇絵の祖母。天津三郎の姉。名前だけ登場。

春川 義明(はるかわ よしあき)
槇絵の父。無天一流・浅野道場門下だった。
無天一流次期統主の長男を槇絵のせいで失い、怒って妻の吹と槇絵を追い出す。
その後、無天一流と門を隔て、自ら門を構えるもののうまく行かず、貧しい生活を送る。
行商の途中、白川郷で癆咳(肺結核)を患い、その地に住まう。
仇討ちに来た槇絵を歓待するも、直後に病死。
「春川」の姓は、作者の好きなバンド「ジッタリンジン」のボーカル春川玲子から取ったと思われる。
ちなみに「おひっこし」に出てくる、主人公の幼なじみの名前は小春川玲子。

馬絽 祐実(ばろ すけざね)
心形唐流道場の天津に、阿葉山からの伝言を伝えに来た逸刀流剣士。
槇絵の捜索を天津から頼まれる。

万藤(ばんどう)
逸刀流剣士。鬼抜らとともに無骸流の根城を襲撃し、百琳を拉致した。
だんごを買って帰る途中で偽一につかまり、仲間の居場所を吐いた。
富岡八幡宮の辺りに住んでいる。

火瓦(ひが)
頭にターバン?を巻いた逸刀流剣士。
百琳が天津の名を騙って出させた「中間役を一人加賀へよこせ」という偽書簡により、
花田と宇留間を連れて加賀へ向かう。
途中、卍と戦って勝利し、卍を食らって不死の肉体を得ようとするが、百琳と真理路によって倒される。
卍、黒衣、隅乃、八角と同じく二刀流の使い手。

密花(ひそか)
心形唐流の創始者、伊羽研秋の孫娘。20歳。天津影久の妻となる。
服用している薬のせいで視力を失いつつある。
義父・研水の後を追い、自害。

百琳(ひゃくりん)
元・無骸流三席。時々笑い方や語尾が猫っぽい金髪美人。
処刑の時26歳だったので、計算すると現在は28歳か29歳。
本名は「早川 百」。「百琳」の名は、真理路と同じく無骸流に加わった後に付けられたと思われる。
地毛は黒だが、南蛮の薬で色を抜いて金髪にしている。
3年前、目の前で息子の真都彦が夫に殺され、その血が髪にかかったことがトラウマになっているようだ。
その後、夫の早川霞江斎元京を殺し、獄門(さらし首)の刑を言い渡されたが、
処刑直前に無骸流に加わるよう命じられる。
偽一が「あの女を無骸流から引き揚げてやってくれ。あと40両で事足りるはずだ」と言っているので、
百琳が稼いだお金は10両。
真理路と組んで作中で倒した逸刀流剣士は、副将の隅乃軒栄と、中山道の4人と、火瓦の計6人。
モデルは作者の予備校時代の憧れの先輩(おひっこしの赤木真由も同じ)。
名前の由来は葛飾北斎の画号。

(ふき) 
乙橘 吹」へ

袋田(ふくろだ)
おそらく逸刀流剣士。内藤新宿の往来で偽天津影久と鞘がかち合い、喧嘩になった。
だがそれは刺客をおびき寄せるための演技で、偽天津影久を倒した卍の背後から斬りかかるが、一瞬で殺された。

隅乃 軒栄(ふさの けんえい)
逸刀流の副将。世話好きで無類の女好き。
足軽同心だったが、食いつめて離散し、名前を変えて逸刀流に加わる。
副将と呼ばれているのは彼だけだが、言葉通りにとると天津の次の地位だろうか。
百琳と真理路の策略にはまり、毒を盛られて実力を出せぬまま殺される。

奉楽喜(ぶらき)
幕府主催の酒宴に招かれた逸刀流の幹部。新番組頭・吐鉤群の謀により酒宴中、毒を盛られ、
動けなくされたうえで吐と偽一に襲われた。兇悪そうな面構えながら、あえなく死亡。
(全登場人物図鑑「百」より)
名前の由来はW.A.S.P.のブラッキー・ローレス?

歩蘭人(ぶらんど)
綾目 歩蘭人」へ。

弁鬼(べんき)
山田浅右衛門を「先生」と呼び、付き従う大男。浅右衛門の弟子だろうか。

蝙也(へんや)
凜の父の話の中に出てきた、仙台の剣士。実在の人物で、松林蝙也斎(左馬助・無雲)のこと。
1593年生まれ。「夢想願立」の創始者。夢想のうちに愛宕山大権現より数々の技を伝授されたという。
仙台藩主・伊達忠宗に請われて嫡子・光宗の剣術師範になる。
徳川家光の前で演武を行い、家光に「まるで蝙蝠のようだ」と激賞されたことから蝙也斎と号するようになった。
柳の枝が地に落ちるまで13片に切断したという。

亡安法師(ぼあほうし)
幕府主催の酒宴に招かれた逸刀流の幹部。不敵な面構えをした眼帯の剣士。
眼帯の下に隠された、その右目を見た者は、死ぬと言われているかどうかは不明だが、あえなく死亡。(全登場人物図鑑「百」より)

堀井 重信(ほりい しげのぶ)
卍の上司。幕府に黙って税率を増し、直訴に来た農民を卍に斬らせていた。卍に殺される。


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