卍(まんじ)
本名は万次。姓は不明。
無限の命を持ち、「百人斬り」「十二の刃を持つ男」の異名をもつ剣士。
侍の家に生まれる。山猿のような生活をしていたところを旗本・堀井重信に拾われて
腰物同心(幕府の刀剣を取り扱う腰物奉行の最下級の配下)となる。
しかし重信の悪行を知り、重信を斬って賞金首に。
その後、八百比丘尼に血仙蟲を埋め込まれて不死の体になり、罪を償うため千人の悪党を斬る誓いをたてる。
現在は死んだ妹の面影がある凜の用心棒となり、逸刀流と戦っている。
年齢は凜と10歳以上離れているとのこと。本誌アメゾでの作者のコメントは「心の中ではギリギリ20代」。
いつもアゴひげだけ剃り残っているのは、血仙蟲を埋め込まれたときちょうどヒゲがその長さだったので、
剃っても剃っても再生するかららしい。
モデルは丹下左膳と「ベムハンター・ソード」(作:星野之宣)のソード・ラン。
「卍」の名は、葛飾北斎の晩年の画号(「画狂老人卍」「齢八十九歳卍老人」など)からとったもの。
浅野 凜(あさの りん)
無天一流統主・浅野虎厳の一人娘。16歳。
14歳の時に逸刀流に父母を殺され、その2年後、仇を討つため卍に助太刀を依頼する。
無天一流最後の生き残りだが、無天一流の教則に反する技を使っている。
必殺技(本人談)は「殺陣黄金蟲」。黒衣と閑馬と天津と新夜に対して使い、天津と新夜には1本ずつ、
閑馬には3本刺さったがたいして効いていない様子。黒衣には何本か当たったものの一本も刺さらなかった。
ちなみに作者は「技に名前をつけるのだけは勘弁して」と書いているが、凜の技だけは名前がついている。
凜のモデルは、吉永小百合・松原千恵子とともに「日活三人娘」と呼ばれた(若かりし頃の)和泉雅子。
天津 影久(あのつ かげひさ)
江戸を席巻する無双の剣士集団「逸刀流」の統主。「天才」と称される22歳。
狂死した祖父・天津三郎の無念を晴らすため、また形骸化した武家の「お座敷剣法」のアンチテーゼとして、
勝つことのみを追求した流派「逸刀流」を率いて全流派の統一を目指す。
性格は冷静沈着で冷ややか。密花を妻にめとったが、すぐに先立たれる。
「影久」という名前の由来は、実在の流派である「一刀流」を創始した伊藤一刀斎景久(かげひさ)だと思われる。
黒衣 鯖人(くろい さばと)
天津影久の幼少時より逸刀流に属していた剣士。
右肩に妻、左肩に凜の母の顔の剥製を乗せていて、肩骨を背面170度まで曲げることができる。
凜の父を殺し、凜に恋文を送り続けたが、卍によって殺された。
幼い頃の天津影久を「様」付けで呼んでいたので、天津三郎の弟子だったのだろうか。
名前はブラック・サバスをもじったものと思われる。
宗理(そうり)
売れっ子絵師。凜の父・浅野虎厳の幼い頃からの友であり、裏の職業は幕府の忍目付(隠密)。
娘の辰と暮らしており、辰が家事全般を受け持っていることから妻はいないようだ。
死に別れたのか、はたまた宗理のムチャクチャな性格に愛想をつかして離縁したのか。
宗理のモデルはおそらく浮世絵師の葛飾北斎。
その理由は、北斎は30代の頃に「俵屋宗理」と名乗っていたこと。北斎は宗理と同じく引っ越し好きで、奇行が多かったこと。
北斎の生まれは、宗理が幼少の頃に鏡師の修行していた本所(ほんじょ)であること。北斎の養父は鏡師をしていたこと。
そして宗理が9巻で富士山を眼目にした連作(「富嶽三十六景」?)を描きに行くと言っていることである。
凶 戴斗(まがつ たいと)
元逸刀流剣士。千束村生まれの農民の息子だったが、妹を武士に殺されてからは武士に恨みを持ち、逸刀流に加わる。
10年間門下として暮らすが、逸刀流が幕府お抱えとなったことで脱退。
直後に同居人のお恋を尸良に殺され、仇を討つため甲州道で尸良と戦う。
ツンツンに立たせた髪がトレードマークだが、家の中では後ろで束ねている。
年齢はお恋(19歳)より上、卍より下で、「若い」とのこと。本誌アメゾでの作者のコメントは「心の中では24前後」。
名前の「戴斗」は葛飾北斎の画号からとったもの。
閑馬 永空(しずま えいくう)
卍と同じく、血仙蟲によって無限の命を得た逸刀流剣士。
戦国時代の生まれで、年齢200歳以上、戦場で殺した人間は1000人以上。
卍と組んで天津を殺そうとするが卍に拒否され、卍と戦う。
最後は卍の攻撃を避けずにわざと斬られ、「虫として生きるのはもう疲れた」と言い残して死んだ。
昔、西蔵国(チベット)を徘徊していたそうだが、朝鮮出兵に参加してそのまま徒歩でヒマラヤの麓まで行ったのだろうか。
乙橘 槇絵(おとのたちばな まきえ)
天津影久のはとこ。10歳頃、無天一流の次期統主である兄を負かして兄の割腹の原因となる。
遊女をしていたが天津に身受けされ、逸刀流への協力を請われる。
しかし卍に勝ったあと、天津に別れを告げて去っていく。
その後、自分と母の人生を狂わせた父を斬りに行くが、結局斬ることができず、父は病死してしまう。
「乙橘」は母方の姓。生まれたときは「春川槇絵」だったが、両親が離縁して「乙橘」を名乗った。
作者の槇絵のイメージは、天野可淡の人形と吉永小百合。
槇絵の年齢だが、5つ年上の兄が15歳で切腹した後に家を追い出されたので、当時は10歳頃。
そして12巻で父親の春川義明が「この20年間でお前たちに話したかったことが山ほどあるんだ」と言っていることから、
現在は30歳ということになる。
しかしそれだと22歳の天津とは8歳年が離れていることになり、野犬50匹を斬った当時(槇絵11歳頃)の
天津の年齢は3歳になってしまう。
天津が「幾分年上に見える」と言っているし、槇絵本人が卍(30歳手前?)に対して「アンタよりは若いけどね」と
言っているので、おそらく義明の「20年」は大まかに言った数字で、実際は25〜28歳あたりだろうか。
川上 新夜(かわかみ あらや)
面屋を営む逸刀流剣士。天津や黒衣と共に浅野道場を襲い、凜の母を蹂躙した。
悪にまみれた生活を送っていて妻に逃げられるが、妻が死んで息子の練造が戻ってきてからは、過去を隠して暮らしていた。
名前の由来はおそらくSLAYERのトム・アラヤ。
百琳(ひゃくりん)
元・無骸流三席。時々笑い方や語尾が猫っぽい金髪美人。
処刑の時26歳だったので、計算すると現在は28歳か29歳。
本名は「早川 百」。「百琳」の名は、真理路と同じく無骸流に加わった後に付けられたと思われる。
地毛は黒だが、南蛮の薬で色を抜いて金髪にしている。
3年前、目の前で息子の真都彦が夫に殺され、その血が髪にかかったことがトラウマになっているようだ。
その後、夫の早川霞江斎元京を殺し、獄門(さらし首)の刑を言い渡されたが、
処刑直前に無骸流に加わるよう命じられる。
偽一が「あの女を無骸流から引き揚げてやってくれ。あと40両で事足りるはずだ」と言っているので、
百琳が稼いだお金は10両。
真理路と組んで作中で倒した逸刀流剣士は、副将の隅乃軒栄と、中山道の4人と、火瓦の計6人。
モデルは作者の予備校時代の憧れの先輩(おひっこしの赤木真由も同じ)。
名前の由来は葛飾北斎の画号。
真理路(しんりじ)
無骸流の一人。呉服問屋の丁稚をしていた頃、旦那の金に手をつけて下手人となる。
「真理路」は頭目が名付けたもので、本名は不明。無骸流には一番最後に加わる。
百琳と組んで逸刀流狩りをしていて、賞金は折半。
百琳のことが好きで、所帯を持つのが夢だったが、百琳を助けようとして鬼抜に斬られる。
名前の由来はイギリスのロックバンド「シン・リジィ」だと思われる。
また、着物の背中の薔薇はシン・リジィのアルバム「Black Rose A Rock Legend」のジャケットと同じ
尸良(しら)
無骸流剣士。百琳より半年遅れて加入する。日本橋の長浜生まれ。
16歳の頃から金をもらって人を殺していた。無限の住人一の残忍な性格。
「雪待」でお恋を殺し、逸刀流の薬売り二人を惨殺するが、卍に右腕を斬られて逃亡。
甲州道で凶と戦い、死闘の末、滝壺に落とされる。
その後、江戸城の牢に幽閉されて再登場。
右腕の骨を尖らせ、武器にしている。
尸良が殺した逸刀流剣士の人数は、30台のようだ。
偽一(ぎいち)
元・無骸流副席。手錠型の武器「錦連・三途ノ守」の使い手。
元は船大工。10年前に妻と死別してからは病弱な息子の世話に追われる。
貧窮のあまり盗みに入って投獄され、吐に声をかけられる。
無口で仕事熱心、斬り合いでは非情さを見せるが、百琳の無罪放免に必要な金を肩代わりしようとしたり、
凜に天津の行き先を教えたりと普段は情に厚い。
偽一が殺した逸刀流剣士の数は59人で、上げた首は61個。
稼いだお金は120両以上(無罪放免のためのお金50両と息子の薬代を返しても70両残った)。
とっくに無骸流を抜けられるだけのお金を稼いでいたにもかかわらずそうしなかったのは、
息子の薬代を稼ぐためだろうか。
モデルは作者の大学時代の先輩。
名前の由来は、葛飾北斎の画号「為一(いいつ)」。
序仁 魚仏(ジョニイ ぎょぶつ)
司戸菱安の弟。懺悔に来た賞金首を殺していた教会の宣教師。
「無限の住人」で一番最初に登場した人物。
「魚仏」は葛飾北斎の画号からとったものと思われる。
町(まち)
卍の妹。目の前で夫を卍に殺されて気がふれる。司戸菱安によって殺される。
享年23歳。卍の最後の肉親で、凜と顔が似ている。
葉(よう)
卍や葉や八百比丘尼らが集う茶店の店員。
八百比丘尼(やおびくに)
卍と閑馬にラマ僧の究極の延命術、血仙蟲をうめ込んだ尼僧。自身も血仙蟲によって八百余年を生きている。
つまり生まれたのは平安時代の西暦980年頃。凜の父が眠る墓地の裏に住み続けている。
伝説に登場する八百比丘尼は15,6歳くらいの美しい姿をしていて、神樹であるツバキを持って全国を旅してまわったという。
また、若さを保っているのは人魚の肉を食べたため。
斉藤 応為 辰政(さいとうおういたつまさ)
町の夫で、勝川家同心。義理の兄である卍に殺される。
名前の由来は、葛飾北斎の娘・阿栄(おえい)の画号「応為」、葛飾北斎の画号「辰政(ときまさ)」だと思われる。
斉藤 上総守 辰家(さいとう かずさのかみ たついえ)
斉藤辰政の父。旗本・堀井重信が卍に殺された時、番方だった辰家は責任を取って切腹させられた。
堀井 重信(ほりい しげのぶ)
卍の上司。幕府に黙って税率を増し、直訴に来た農民を卍に斬らせていた。卍に殺される。
司戸 菱安(しど ひしやす)
’無敵の’浪人集団「新鮮組」の副将。町を拉致して殺す。
「新鮮組」はもちろん近藤勇や沖田総司がいた新撰組のパクリ(でもこの頃にはまだ新撰組は存在しなかったから、新撰組の方がパクリ?)。
主将は誰なのか不明。
名前はおそらくセックス・ピストルズのシド・ビシャスをもじったもの。
浅野 虎厳(あさの たかよし)
凜の父。無天一流浅野道場師範。黒衣鯖人によって殺される。
浅野 虎行(あさの たかゆき)
凜の祖父。一代に一人の無天一流の免許皆伝を天津三郎と争って勝ち、無天一流を継ぐ。
幼い凜に「天津を恨まないでやってくれ」と言うなど、最期まで自分の実力不足を悔いていた。
浅野 虎秀(あさの たかひで)
凜の曾祖父。天津三郎を破門し、子の虎行に無天一流の免許皆伝を与える。
浅野 時(あさの とき)
凜の母。逸刀流の浅野道場襲撃時に黒衣に殺される。
天津 三郎(あのつ さぶろう)
影久の祖父。羅紗(毛織物)商人の息子。
無天一流の免許皆伝を浅野虎行と争い、実力では勝っていたものの舶来の武器を使ったという理由で破門される。
その後に「逸刀流」を旗揚げしたと思われる。
名家から破門を受けた不名誉により「邪流」と蔑まれ、「何代かかろうとも我らが剣力あの愚衆どもに知らしめよ」という
遺言をのこして狂死。その遺志は孫の影久に受け継がれた。
辰(たつ)
宗理の娘。家事全般をこなす14歳。
葛飾北斎の先妻の次女の名も「辰」(「阿鉄」との説も)。
土持 仁三郎(つちもち にさぶろう)
黒衣鯖人の後釜になるため、宗理家に泊まっている凜を襲撃した逸刀流の槍使い。
凜を殺す一歩手前で、後ろから宗理によって斬殺された。
名前の由来は、おそらく葛飾北斎の画号「土持仁三郎」。
春川 義明(はるかわ よしあき)
槇絵の父。無天一流・浅野道場門下だった。
無天一流次期統主の長男を槇絵のせいで失い、怒って妻の吹と槇絵を追い出す。
その後、無天一流と門を隔て、自ら門を構えるもののうまく行かず、貧しい生活を送る。
行商の途中、白川郷で癆咳(肺結核)を患い、その地に住まう。
仇討ちに来た槇絵を歓待するも、直後に病死。
「春川」の姓は、作者の好きなバンド「ジッタリンジン」のボーカル春川玲子から取ったと思われる。
ちなみに「おひっこし」に出てくる、主人公の幼なじみの名前は小春川玲子。
春川 駒会(はるかわ こまえ)
槇絵の祖母。天津三郎の姉。名前だけ登場。
初(はつ)
槇絵が芸妓をしていたときの先輩。
川上 練造(かわかみ れんぞう)
川上新夜の息子。凜より年下巻百合に斬られそうになっているところを凜に助けられる。
親が卍に殺される瞬間を目撃し、卍を殺そうとする。
巻百合(まきゆり)
練造にいちゃもんをつけて斬ろうとした侍。
名前の由来は、作者が一番好きなバンドであるクイーンのヴォーカルのフレディ・マーキュリーだと思われる。
隅乃 軒栄(ふさの けんえい)
逸刀流の副将。世話好きで無類の女好き。
足軽同心だったが、食いつめて離散し、名前を変えて逸刀流に加わる。
副将と呼ばれているのは彼だけだが、言葉通りにとると天津の次の地位だろうか。
百琳と真理路の策略にはまり、毒を盛られて実力を出せぬまま殺される。
八角 蔦五(もろずみ ちょうご)
逸刀流剣士。加賀へ発つ統主の代行役として品川から呼ばれ、途中で偽一に殺される。
背中に「危」と書かれた着物を着た二刀流の剣士。
恋(れん)
逸刀流昵懇の郭「雪待」の遊女。母の薬代を稼ぐために働いていた。19歳。
一緒に暮らしている凶のことが好きだったが、凶は妹のようにしか思っていない様子。
凶の居場所を聞きに来た尸良に殺される。
吐 鉤群(はばき かぎむら)
逸刀流の剣士十数名を、剣術指南所「講剣所」の師範として招きに来た幕府の新番頭。48歳。
新番とは武官の役職の一つで、新番頭は新番20人の長。
しかしその正体は無骸流の頭目。
メンバー集めから計画立案、実戦に至るまで、逸刀流狩りの全責任を幕府から任されていると思われる。
居合い抜き(抜刀術)の達人。
阿葉山 宗介(あばやま そうすけ)
加賀へ発つ天津の代行役として天邦道場に呼ばれた片腕の老人。65歳。
話しぶりからして、友人である天津三郎に影久を助けてくれと頼まれたようだ。
「ここいらが引き際かもしれんわい」と引退を考えているようだが、知力と剣力に長けた実力者。
名前の由来は、ABBA(アバ)にいろいろ付け足したものと思われる。
真琴(まこと)
無骸流の一員で、逸刀流の天邦道場に潜り込んでいるスパイ。
普段はお茶くみ、掃き掃除などの雑用をしている。
百姓出身で、その後男娼街の芳町で働いていたところを身受けされた。
見受けされたということは、真琴は死罪人ではないのだろうか?
酒宴の後、逸刀流の前から姿をくらますが、街で阿葉山に見つかり、戦いを挑んで殺される。
葦屋(あしや)
無骸流。葛屋と二人で駕籠屋を装って凶を殺そうとするが、失敗。
駕籠に近づいたところを凶に刺されて即死。頭目いわく、「(葛屋と)二人で一人前」。
葛屋(くずや)
無骸流。葦屋と二人で駕籠屋を装って凶を殺そうとするが、失敗。凶に斬りかかるが、返り討ちにされる。
黒幕を問われ、「アカギ」と言い残して死ぬ。
飯盛女(めしもりおんな)
内藤新宿で卍たちが泊まった宿にいた眉毛の太い女性。
のちにお尋ね者になった凜を助け、関所破りの方法を教えた。本名は不明。
飯盛女とは旅籠で客を取る遊女のこと。幕府は吉原以外の遊女はすべて私娼として認めていなかったが、
飯盛女は宿場の収益に関わっていたので、給仕女の名目で容認した。
賽河屋(さいかや)
甲州街道で尸良に殺された、逸刀流の二人組の呼称。賽河屋は薬屋の名前だと思われる。
眉間にできもののある方の賽河屋は、道楽として薬売りをやっているようだ。
鼻と耳にピアスをつけている方は、商売人とは思えない風貌だが、
二人組で「賽河屋」ということは、同じく薬売りをやっているのだろう。
ちなみに、ピアスをつけた方の賽河屋が背負ってる薬箱(武器を隠すための偽物)に書かれている
「反魂香」「金丹」「鎮心符」「外法覚醒符」は、「女神転生」の回復アイテム。
蝙也(へんや)
凜の父の話の中に出てきた、仙台の剣士。実在の人物で、松林蝙也斎(左馬助・無雲)のこと。
1593年生まれ。「夢想願立」の創始者。夢想のうちに愛宕山大権現より数々の技を伝授されたという。
仙台藩主・伊達忠宗に請われて嫡子・光宗の剣術師範になる。
徳川家光の前で演武を行い、家光に「まるで蝙蝠のようだ」と激賞されたことから蝙也斎と号するようになった。
柳の枝が地に落ちるまで13片に切断したという。
袋田(ふくろだ)
おそらく逸刀流剣士。内藤新宿の往来で偽天津影久と鞘がかち合い、喧嘩になった。
だがそれは刺客をおびき寄せるための演技で、偽天津影久を倒した卍の背後から斬りかかるが、一瞬で殺された。
静(せい)
逸刀流が雇った「雪待」の女郎。
早くから親を亡くし、棒手振り(行商)の兄と二人暮らしをしていたが、兄の病気により生活できなくなって女郎となる。
甲州道で天津のおとりになり、尸良に殺されかける。その後、兄と共に自殺。
葉矢(はや)
天津の偽装作戦で東海道に派遣された「雪待」の女郎。
偽一につかまるが、情夫の糸伊が天津の行き先を白状したことで解放される。
また、恋の遺体を土間に寝かせておいたのも彼女。
糸伊(いとい)
逸刀流剣士。葉矢の情夫。偽一と戦うが、葉矢を人質にされ、天津の行き先を教えた。
八重(やえ)
天津の偽装作戦で中山道に派遣された女郎。百琳に胸をもまれる。
火瓦(ひが)
頭にターバン?を巻いた逸刀流剣士。百琳が天津の名を騙って出させた「中間役を一人加賀へよこせ」という偽書簡により、花田と宇留間を連れて加賀へ向かう。
途中、卍と戦って勝利し、卍を食らって不死の肉体を得ようとするが、百琳と真理路によって倒される。
卍、黒衣、隅乃、八角と同じく二刀流の使い手。
花田(はなだ)
左右の形が違う眼鏡をかけた逸刀流剣士。宇留間と二人で卍に挑むが倒される。暑さが苦手。
阿葉山宗介に「たまには統主の役に立ってみろ」と言われたそうなので、いつもは役に立っていないようだ。
ジョン・レノンがモデル。
宇留間(うるま)
坊主頭の逸刀流剣士。花田と組んで卍と戦うが倒される。
張吉(ちょうきち)
江戸の裏横町にある、無骸流が出入りする飯屋の板前。
中屋 惣八(なかや そうはち)
上長房村の宿屋の主人。昔、裏で関所抜けを請け負っていた。
名前は歴史上の人物をもじったものだそうだが、江戸後期の貸本屋・大野屋惣八だろうか・・・?
砂登(さと)
上長房村の宿屋の女房。凜の腹に傷をつけ、凜の関所抜けを成功させた。
モデルは、プレステのゲーム「クーロンズ・ゲート」の小黒(シャオヘイ)。
砂和(さわ)
砂登の妹。美濃・下田屋草兵衛の妻。17歳。
早川 霞江斎 元京(はやかわ かこうさい げんけい)
百琳の元夫。宗理の朋友。
父は徳川家治に仕え「城下三指の指南」と呼ばれたが、父が死んでからは道場が潰れ、貧しい暮らしを余儀なくされていた。
生まれながら胸を患い、息子に道場再興の夢を託すが、先妻との間にできた息子二人にも自分と同じ胸の病があるとわかって二人を殺す。
その後百琳と再婚(おそらく元気な息子を産むために先妻と別れたか、あるいは殺したのでは)。
百琳との間にできた双子のうち、妹は養えないので殺し、もう片方の真都彦には厳しい修行を課した。
しかし、真都彦にも同じ胸の病があることがわかり、百琳の目の前で斬り殺す。
その後、ショックで正気を失った百琳に殺される。
早川 真都彦(はやかわ まつひこ)
百琳と元京との間にできた息子。享年8歳。
元京に道場再興の夢を託され、厳しい稽古を強いられる。
稽古の途中に突然しゃがみ込み、血を吐いたことから胸の病が発覚し、元京に殺される。
島田 弥兵衛(しまだ やへい)
小仏の関の奉行。凜を怪しんで入念に取り調べたが、最後は通行を許した。
入谷(いりや)
心形唐流の剣士。天津に勝負を挑み、素早い動きで善戦するが二度負ける。
密花に恋心を抱いている。
諏訪で槇絵と戦って敗れ、その後天津と戦って敗死。
名前はギターメーカーのYAIRI(ヤイリ)、またはジェイク・E・リーをもじったもの?
虎杖(こづえ)
心形唐流の剣士。心形唐流の門下生のまとめ役?
諏訪で満身創痍の凶と戦い、倒される。
密花(ひそか)
心形唐流の創始者、伊羽研秋の孫娘。24歳。天津影久の妻となる。
服用している薬のせいで視力を失いつつある。
義父・研水の後を追い、自害。
伊羽 研水(いばね けんすい)
心形唐流二代目で、密花の義父。一代目研秋の一番弟子だった。今年で60歳。
師の「最強の者に嫁がせてやってくれ」という遺言に従い、密花を天津に嫁がせる。
名前は「心形刀流」の流祖・伊庭是水軒秀明(いばぜすいけんひであき)をもじったものか、
あるいはギターメーカーの Ibanez(アイバニーズ)をローマ字読みしたものと思われる。
伊羽 軒秋(いばね けんしゅう)
加賀藩主・前田家の元剣術指南で、心形唐流の創始者。一番弟子の研水に道場を継がせた。
珠崎(たまざき)
中山道で百琳に左目と右手をやられた逸刀流剣士。
鬼抜たちと共に百琳を拉致するが、木場で百琳に殺される。
鬼抜(きぬか)
無骸流の根城を襲撃した逸刀流剣士。真理路を斬り殺す。
黒目がないのが無気味だが、性格は逸刀流には珍しく実直。
背中のマークはおそらく作者の好きな榎本俊二のキャラクター。
偽一に敗れて死亡。
稲条(とうじょう)
逸刀流剣士。逸刀流に入る前に、キリシタンの拷問を手伝ったことがあり、12人のキリシタンを改宗させた。
百琳の拷問を任される。最後は偽一に殺された。
万藤(ばんどう)
逸刀流剣士。鬼抜らとともに無骸流の根城を襲撃し、百琳を拉致した。
だんごを買って帰る途中で偽一につかまり、仲間の居場所を吐いた。
富岡八幡宮の辺りに住んでいる。
志水(しみず)
逸刀流剣士。鬼抜たちが無骸流の根城を襲撃したときの見張り役。
尸良から無骸流の居場所の情報を買い、その報酬に手形を与えた。
立ち小便中に偽一に殺される。
禿頭三兄弟(とくとうさんきょうだい)
尸良に雇われ、甲州道で卍を襲撃した禿げ頭の男達。
それぞれヒゲ、眉毛、モミアゲだけがフサフサしている。
卍をそれぞれ2カ所ずつ刺すが、最後は卍に恐れをなして土下座。
尸良からもらった金を巻き上げられ、世の中のしくみを知った。
馬絽 祐実(ばろ すけざね)
心形唐流道場の天津に、阿葉山からの伝言を伝えに来た逸刀流剣士。
槇絵の捜索を天津から頼まれる。
乙橘 吹(おとのたちばな ふき)
槇絵の母。故人。夫の春川義明に離縁され、遊女をしながら槇絵を育てる。
父への復讐に剣をとろうとする槇絵をたしなめ、遊女になることを薦めた。
遠野(とおの)
心形唐流剣士。諏訪で滝と共に卍に戦いを挑み、敗死。
「おひっこし」の主人公の名前と同じ。顔も、額の傷以外は同じ。
滝(たき)
心形唐流剣士。諏訪で遠野と共に卍と戦うが、卍に胸を一突きにされ死亡。
「おひっこし」に登場する、赤木真由の恋人の名前と同じ。
水守(みずもり)
江戸へ帰る天津を襲撃した、黒装束の心形唐流剣士四人のうちの一人。
死んだ後、天津に頭巾をはがされた。
奉楽喜(ぶらき)
幕府主催の酒宴に招かれた逸刀流の幹部。新番組頭・吐鉤群の謀により酒宴中、毒を盛られ、
動けなくされたうえで吐と偽一に襲われた。兇悪そうな面構えながら、あえなく死亡。
(全登場人物図鑑「百」より)
名前の由来はW.A.S.P.のブラッキー・ローレス?
司鞍 黄十郎(しぐら こうじゅうろう)
幕府主催の酒宴に招かれた逸刀流の幹部。いかにも剣士然とした、厳めしい風貌を持つ男。
襲撃する吐と偽一に対して、カッと目を見開き応戦するが、首をはねられ、あえなく死亡。
(全登場人物図鑑「百」より)
久留歳田 宗忠(くるせいだ むねただ)
幕府主催の酒宴に招かれた逸刀流の幹部。水玉模様の着物の男。
高々としたボーダー柄の帽子の中に、恐るべき武器を隠し持っていた(作者談)。
が、不意を衝かれ、あえなく死亡。(全登場人物図鑑「百」より)
玩蛇(がんじゃ)
酒宴に招かれた逸刀流の幹部。逸刀流随一の八百八町系悪童(ストリートキッズ)。
「AKIRA」の大佐チックな髪と、耳・鼻・唇に付けた飾り金属(ピアス)で、
大いに時代を先取りしていたが、あえなく死亡。(全登場人物図鑑「百」より)
桐舟 舞茜(きりふね まいせん)
幕府主催の酒宴に招かれた逸刀流の幹部。丸眼鏡をかけた、哲学的風貌の剣士。
女たちの舞を大いに楽しみ、飲み、かつ食った。
そのせいで毒に当たって斬られ、あえなく死亡。(全登場人物図鑑「百」より)
璃比人(りひと)
酒宴に招かれた逸刀流幹部。女と見紛うばかりの美貌を持つ、謎の美剣士。
その憂いをおびた瞳は、女性読者のハートを直撃するに、充分な素質を持っていたが、あえなく死亡。(全登場人物図鑑「百」より)
羅生門 鼻左衛門(らしょうもん びざえもん)
酒宴に招かれた逸刀流の幹部。顔全体をすっぽりと覆い隠した怪剣士。
謎に包まれたその素顔を見た者は、死ぬと言われている(作者談)。
が、そうなる以前に、あえなく死亡。(全登場人物図鑑「百」より)
亡安法師(ぼあほうし)
幕府主催の酒宴に招かれた逸刀流の幹部。不敵な面構えをした眼帯の剣士。
眼帯の下に隠された、その右目を見た者は、死ぬと言われているかどうかは不明だが、あえなく死亡。(全登場人物図鑑「百」より)
李 覺殷(り こういん)
酒宴に招かれた逸刀流幹部。前方に鋭く突き出た鬢(びん)を武器とする(作者談)剣士。
吐の挨拶に拍手を贈ったりしているうち毒に当たり、胴体を上下真ッ二つにされ、あえなく死亡。
(全登場人物図鑑「百」より)
把山 繰重(わやん くりしげ)
逸刀流剣士。昔、左目を熊に潰される。
凜を誘拐して卍を誘い出し、戦いを挑んだ。
血仙殺を用いて卍を盲目の状態にさせたが、敗死。
仙じい(せんじい)
マタギ(東北地方などの山間部に住み、熊などを狩猟して生活する者)。
把山の育ての親だが、血縁のほどは不明。手負いの熊に殺されて死亡。(全登場人物図鑑「百」より)
圭反 藤諒(かそり ふじあき)
逸刀流剣士。把山と共に卍を誘い出し、卍と共にやって来た偽一と戦って敗れる。
兼(かね)
逸刀流が懇意にしている遊郭「雪待」を取り仕切っていると思われる女性。
静の見舞いに来た阿葉山に、絶縁を告げた。
頼母(たのも)
吐鉤群の屋敷に仕える忠実な下男。
卍の拉致に加担する傍ら、屋敷まで卍を迎えに来た凜を門前払いした、食えない男。(全登場人物図鑑「百」より)
英(はなぶさ)
長く垂れ下がったもみあげと、口紅をつけているかのような唇が特徴的な吐の部下。
卍との戦いを望む尸良に、交換条件として凶を含む逸刀流4人の首を要求した。
吉乃 瞳阿(よしの どうあ)
左の頬に入れ墨がある逸刀流の女剣士。
アイヌではないが、アイヌの家で育てられた。
夷作の父の推測によると、幼い頃にアイヌの家の前に捨てられたのではないかとのこと。
元の名は「クイチル」だったが、これは子供の名前だったようで、夷作に「トワ(湖畔)」という名前をつけてもらった。
夷作と共に蝦夷を出る旅に出て、小樽で場所請負人5名を一夜のうちに殺害、
その3ヶ月後、天津影久に出会って逸刀流に加わる。
瞳阿の年齢だが、夷作に一緒に旅をしてほしいと頼んだ時は12歳。旅の途中、小樽で場所請負人を殺したのが半年ほど前。
その間の日数は不明だが、そんなに長くはないはず。ということは、瞳阿は現在12歳か13歳だろう。
名前の由来は、作中の説明によると「本朝水滸伝(別名:芳野物語)」とのこと。
「瞳阿」のほうは「トワ」から来ていると思われる。
しかし本当の名前の由来は、顔も名前も似てるナムコのCGキャラクター吉乃ひとみ?
あるいは沙村氏がファンの吉澤ひとみ(モーニング娘。)?
八苑狼 夷作(やそのおおかみ いさく)
逸刀流。本名はフェニーチェ・イサーク・カルワーリョ。碧眼・巨漢のキリシタン。
「フェニーチェ」はイタリア語で「不死鳥」なので、夷作はイタリア語圏の人間の血を引いているのだろうか。
髪は金髪?だが、黒く染めているようだ。
神父の子として蝦夷で生まれ育つ。瞳阿に請われ、共に蝦夷の外へ旅に出る。
武器を持たず、できるだけ相手を傷つけないように戦うのはキリシタンだからだろう。
綾目 歩蘭人(あやめ ぶらんど)
卍と同じ不死の人間を造り出すため、吐が連れてきた医者。本名は二郎矢(じろうや)。
「歩蘭人」は「蘭(蘭学またはオランダ)に歩んだ人」という意味で新たに名乗った名前のようだ。
若い頃、御目見法印(将軍を診察する資格を持つ医師)の後藤に師事する。
しかし、母やお咲(歩蘭人が好きだった女性?)の病気が治らずに死んだことで、
日本の医術に悲嘆して外国の船で密航する。
7年間、唐・南蛮の数国を渡り歩き、帰国後に幕府に背いた罪で獄死を待つのみだったが、吐にとり立ててもらった。
39体の屍を解剖したことがあり、その知識は杉田玄白をはるかに凌ぐようだ。
回想シーンで、杉田玄白の「解体新書」が発行された時の孟膳との会話が描かれているが、
「解体新書」が発行されたのは1774年。作中では現在1792年だから、18年も前のことになる。
孟膳とは大昔からの知り合いのようだ。
綾目 崎久之進(あやめ きくのしん)
歩蘭人の兄。
孟膳(もうぜん)
吐が連れてきた御殿医。歩蘭人より年上。
8日以内に卍の不死の秘密を解明し、もう一人不死者を造り出すよう命じられる。
昔、老中の嫡男の瘧(マラリア)を完治させたことがある。
後藤先生(ごとうせんせい)
御目見法印(将軍を診察する資格を持つ医者)にして綾目兄弟の師匠。
虎右ェ門(とらえもん)
歩蘭人と孟膳の助手。吐に命令されて卍の横腹を切った。
名前のネタ元は………ドラえもん?
出羽介(でわのすけ)
不死を施す素体として吐が連れてきた男。
元々は椋(出稼ぎ)だったが盗っ人になり、江戸払いにされては戻ってくることを繰り返していて投獄された。
狩小澤(かるこざわ)
不死移植手術が行われている江戸城内の、地下牢の番をする牢屋同心。
不審な動きに気づいた際は、卍を縛した鎖を一気に巻き上げて、宙吊りにする役目を負う。(全登場人物図鑑「百」より)
圭(けい)
江戸城内勤めの下女。小伝馬の座敷牢で出羽介の食事の世話をした。昔は芸妓をやっていた。
名前の由来は、掲載当時に引退したばかりのモーニング娘。保田圭だろうか。
山田 浅右衛門 吉寛(やまだ あさえもん よしひろ)
腕のすげ替え手術をするために呼ばれた首斬り役人。通称「首斬り浅」。
死罪人の斬首、刀の様(ためし)斬り、鑑定、さらには死人の肝から作った薬を売って生業としている。
その稼ぎはちょっとした大名に匹敵するほどで、平河町に大きな屋敷を構えて連日連夜宴を開いている。
実在した人物で、「山田浅右衛門」の名前は世襲された。
初代貞武、二代吉時、三代吉継と続き、吉寛は四代目にあたる。
墨田の哭蔵(すみだのなきぞう)
往来で吉乃瞳阿に喧嘩を売られた同心。
墨田はおそらく地名。逸刀流の天保道場がある向島の近くにある。
果心居士(かしんこじ)
逸刀流の残党。長屋通りに店を構える医者で、界隈では「水科先生」と呼ばれている。
日本の伝説に登場する果心居士は、多くの謎に包まれた幻術師で、
戦国時代、松永久秀に死んだ妻の幻を見せて恐怖させたり、
豊臣秀吉の前で本人以外は知らない素性を暴いて怒りを買ったりした。
「無限の住人」の果心居士は、名前を借りただけなのか、それとも伝説の幻術師その人なのかは不明。
もし後者なら、少なくとも300年以上生きており、血仙蟲を埋め込まれた不死者の可能性も。
厨生(くりふ)
不死移植手術の二番目の実験体になった罪人(死罪人ではない)。
別の男が実験体になる予定だったが、代理を買って出た。
逸刀流に友人がいて、卍の話を何度か聞かされたことがある。
小林(こばやし)
墨田の哭蔵の配下。哭蔵に手渡された刀で瞳阿・夷作と戦う。
瞳阿の背後から襲いかかり、脳天に斬りつけたものの、固い帽子に阻まれ、倒される。
等々力(とどろき)
与力集団を率いていた男。墨田の哭蔵の上司。
八苑狼夷作に投げ飛ばされる。
毛利先生(もうりせんせい)
牢に入れられてる歩蘭人を見物しに来た典医。
歩蘭人をさんざんこきおろして去っていった。
呉先生(くれせんせい)
毛利先生と一緒に歩蘭人を見に来た老人。こちらもおそらく典医。
吐 索太郎(はばき さくたろう)
吐鉤群の息子。寺子屋に通い始めたとのことなので、7歳前後だろうか。
桐二郎(とうじろう)
偽一の息子。病弱で、療養所にいたが、幕府と逸刀流の酒宴のあとに死亡した。
咲楽(さくら)
江戸城で捕らえられた凜に、百敲きの刑を加えようとした武士。
その途中、闖入した怖畔に殺された。
怖畔(おずはん)
逸刀流の電波系剣士。仮面をかぶり、謎の言葉を発し、瞳阿とは身体言語で会話する。
不快な音を発する笛で敵を攪乱し、無茶苦茶な剣術で戦う。
「逸刀流で一緒に戦いたくない剣士 ダントツ一位」。
江戸城地下に現れたときに被っていた巨大なお面は、鹿児島県トカラ列島の悪石島に伝わる「ボゼ祭り」の、仮面神ボゼ。
怖畔はこの島の出身で、方言が強い土地なので江戸では言葉が通じず、喋るのをやめたのではないだろうか。
(相手の会話は一応理解できる様子だが)
名前の由来は元ブラック・サバスのオジー・オズボーン?
弁鬼(べんき)
山田浅右衛門を「先生」と呼び、付き従う大男。浅右衛門の弟子だろうか。