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ア行
浅野 虎秀(あさの たかひで)
凜の曾祖父。天津三郎を破門し、子の虎行に無天一流の免許皆伝を与える。
浅野 虎行(あさのたかゆき)
凜の祖父。一代に一人の無天一流の免許皆伝を天津三郎と争って勝ち、無天一流を継ぐ。
幼い凜に「天津を恨まないでやってくれ」と言うなど、最期まで自分の実力不足を悔いていた。
浅野 虎厳(あさの たかよし)
凜の父。無天一流の統主。黒衣鯖人によって殺される。
浅野 時(あさの とき)
凜の母。逸刀流の浅野道場襲撃時に黒衣に殺される。
浅野 凜(あさの りん)
無天一流統主・浅野虎厳の一人娘。16歳。
14歳の時に逸刀流に父母を殺され、その2年後、仇を討つため卍に助太刀を依頼する。
無天一流最後の生き残りだが、無天一流の教則に反する技を使っている。
必殺技(本人談)は「殺陣黄金蟲」。黒衣と閑馬と天津と新夜に対して使い、天津と新夜には1本ずつ、
閑馬には3本刺さったがたいして効いていない様子。黒衣には何本か当たったものの一本も刺さらなかった。
ちなみに作者は「技に名前をつけるのだけは勘弁して」と書いているが、凜の技だけは名前がついている。
凜のモデルは、吉永小百合・松原千恵子とともに「日活三人娘」と呼ばれた(若かりし頃の)和泉雅子。
葦屋(あしや)
無骸流。葛屋と二人で駕籠屋を装って凶を殺そうとするが、失敗。
駕籠に近づいたところを凶に刺されて即死。頭目いわく、「(葛屋と)二人で一人前」。
天津 影久(あのつ かげひさ)
江戸を席巻する無双の剣士集団「逸刀流」の統主。「天才」と称される22歳。
狂死した祖父・天津三郎の無念を晴らすため、また形骸化した武家の「お座敷剣法」のアンチテーゼとして、
勝つことのみを追求した流派「逸刀流」を率いて全流派の統一を目指す。
性格は冷静沈着で冷ややか。密花を妻にめとったが、すぐに先立たれる。
「影久」という名前の由来は、実在の流派である「一刀流」を創始した伊藤一刀斎景久(かげひさ)だと思われる。
天津 三郎(あのつ さぶろう)
影久の祖父。羅紗(毛織物)商人の息子。
無天一流の免許皆伝を浅野虎行と争い、実力では勝っていたものの舶来の武器を使ったという理由で破門される。
その後に「逸刀流」を旗揚げしたと思われる。
「何代かかろうとも我らが剣力あの愚衆どもに知らしめよ」という遺言を遺して狂死し、その遺志は孫の影久に受け継がれた。
阿葉山 宗介(あばやま そうすけ)
加賀へ発つ天津の代行役として天邦道場に呼ばれた片腕の老人。65歳。
話しぶりからして、友人である天津三郎に影久を助けてくれと頼まれたようだ。
「ここいらが引き際かもしれんわい」と引退を考えているようだが、知力と剣力に長けた実力者。
名前は、ABBA(アバ)にいろいろ付け足したものと思われる。
綾目 崎久之進(あやめ きくのしん)
歩蘭人の兄。
綾目 歩蘭人(あやめ ぶらんど)
卍と同じ不死の人間を造り出すため、吐が連れてきた医者。本名は二郎矢(じろうや)。
「歩蘭人」は「蘭(蘭学またはオランダ)に歩んだ人」という意味で新たに名乗った名前のようだ。
若い頃、御目見法印(将軍を診察する資格を持つ医師)の後藤に師事する。
しかし、母やお咲(歩蘭人が好きだった女性?)の病気が治らずに死んだことで、
日本の医術に悲嘆して外国の船で密航する。
7年間、唐・南蛮の数国を渡り歩き、帰国後に幕府に背いた罪で獄死を待つのみだったが、吐にとり立ててもらった。
39体の屍を解剖したことがあり、その知識は杉田玄白をはるかに凌ぐようだ。
回想シーンで、杉田玄白の「解体新書」が発行された時の孟膳との会話が描かれているが、
「解体新書」が発行されたのは1774年。作中では現在1792年だから、18年も前のことになる。
孟膳とは大昔からの知り合いのようだ。
糸伊(いとい)
逸刀流剣士。葉矢の情夫。偽一に葉矢を人質にされ、天津の行き先を教えた。
伊羽 軒秋(いばね けんしゅう)
加賀藩主・前田家の元剣術指南で、心形唐流の創始者。一番弟子の研水に道場を継がせた。
伊羽 研水(いばね けんすい)
心形唐流二代目で、密花の義父。一代目研秋の一番弟子だった。今年で60歳。
師の「最強の者に嫁がせてやってくれ」という遺言に従い、密花を天津に嫁がせる。
名前は「心形刀流」の流祖・伊庭是水軒秀明(いばぜすいけんひであき)をもじったものだろう。
またはギターメーカーの Ibanez(アイバニーズ)?
入谷(いりや)
心形唐流の剣士。天津に勝負を挑み、素早い動きで善戦するが二度負ける。
密花に恋心を抱いている。
諏訪で槇絵と戦って敗れ、その後天津と戦い敗死。
名前はギターメーカーのYAIRI(ヤイリ)、またはジェイク・E・リーをもじったもの?
宇留間(うるま)
坊主頭の逸刀流剣士。花田と組んで卍と戦うが倒される。
怖畔(おずはん)
逸刀流の電波系剣士。仮面をかぶり、謎の言葉を発し、瞳阿とは身体言語で会話する。
不快な音を発する笛で敵を攪乱し、無茶苦茶な剣術で戦う。
「逸刀流で一緒に戦いたくない剣士 ダントツ一位」。
江戸城地下に現れたときに被っていた巨大なお面は、鹿児島県トカラ列島の悪石島に伝わる「ボゼ祭り」の、仮面神ボゼ。
怖畔はこの島の出身で、方言が強い土地なので江戸では言葉が通じず、喋るのをやめたのではないだろうか。
(相手の会話は一応理解できる様子だが)
名前の由来は元ブラック・サバスのオジー・オズボーン?
乙橘 吹(おとのたちばな ふき)
槇絵の母。故人。夫の春川義明に離縁され、遊女をしながら槇絵を育てる。
父への復讐に剣をとろうとする槇絵をたしなめ、遊女になることを薦めた。
乙橘 槇絵(おとのたちばな まきえ)
天津影久のはとこ。10歳頃、無天一流の次期統主である兄を負かして兄の割腹の原因となる。
遊女をしていたが天津に身受けされ、逸刀流への協力を請われる。
しかし卍に勝ったあと、天津に別れを告げて去っていく。
その後、自分と母の人生を狂わせた父を斬りに行くが、結局斬ることができず、父は病死してしまう。
「乙橘」は母方の姓。生まれたときは「春川槇絵」だったが、両親が離縁して「乙橘」を名乗った。
作者の槇絵のイメージは、天野可淡の人形と吉永小百合。
槇絵の年齢だが、5つ年上の兄が15歳で切腹した後に家を追い出されたので、当時は10歳頃。
そして12巻で父親の春川義明が「この20年間でお前たちに話したかったことが山ほどあるんだ」と言っていることから、
現在は30歳ということになる。
しかしそれだと22歳の天津とは8歳年が離れていることになり、野犬50匹を斬った当時(槇絵11歳頃)の
天津の年齢は3歳になってしまう。
天津が「幾分年上に見える」と言っているし、槇絵本人が卍(30歳手前?)に対して「アンタよりは若いけどね」と
言っているので、おそらく義明の「20年」は大まかに言った数字で、実際は25〜28歳あたりだろうか。
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