沙村広明のひみつ

・1970年2月17日千葉県生まれ。
・実家は船橋市夏見。←「涙のランチョン日記」の主人公の名前はここから。
・手塚治虫、藤子不二夫、高橋留美子の作品を読んで漫画を好きになる。
・小学校の時から漫画家になるのが夢だった。
・妹がいて、家族の話では凜と似ているらしい(顔が似てるのか性格が似てるのかは不明)。

・多摩美術大学・油絵科卒業。
・美大を目指した理由は、漫研に絵の上手い人がたくさんいそうだから。
・ペンを使ったのは大学に入ってから。
・漫研の部長をつとめる
・学生時代は大友克洋の影響をモロに受けていた。
・大学時代の漫研の先輩・冬目景から絵を学ぶ。ちなみに冬目景は「黒鉄<KUROGANE>」などの作品を描いている女性漫画家。
・初めて描いた時代物は、谷崎潤一郎の「刺青」を漫画にした同人誌。

・学祭で漫研の会誌を見た山田玲司(漫研OBの漫画家)に、モーニングかアフタヌーンに持ちこみに行くよう勧められた。
・大学時代に愛読していたアフタヌーンの編集部に、こんなものを描きたいと絵コンテを持ち込んだ。
・一緒に持っていった
「刺青」の同人誌を読んだ編集者の、「こういう時代劇風の漫画描かない?」という言葉から「無限の住人」が生まれた。
・アフタヌーン四季賞で大賞を受賞し、本誌に掲載されてデビュー。
・その半年後に「無限の住人」の連載開始。

・もともと時代劇は好きでもなんでもなく、「無限の住人」を描こうと思ったのは、「当時、若い人で時代劇描いてる人があまりいなかった気がしたから」。
・そういうわけで連載当初は時代考証等を知らず、インチキさを視覚的に訴えるために登場人物を変な服装にしたりしていた。←「ネオ時代劇」が生まれた裏には、こんな意外な事実が!
・無限の住人を描くに当たっての方針は、「細部の正確さ(リアリティ)よりもストーリー重視」。
・武術の心得はまったくなく、物語中の技はすべて空想の産物。
・カラーは思い通りに描けないから嫌い。
・雑誌に自分の作品が出た時はものすごい恥ずかしいらしい。8巻より前は絵を見るのが辛いとのこと。

・連載開始当初、サムライスピリッツの主人公とデザインが似ていることからゲームネタとか言われて嫌だったらしい。(四季賞応募時にはサムライスピリッツはカゲもカタチもなかった)
・デビュー後、デッサン調を真似て鉛筆で描く人が増えて困ると言われたらしい。
・鉛筆書き風のコマ(鉛筆で描いた原稿を写真仕様でコピーしたもの)を描かなくなった理由は、自分の作品が永く文庫化されることを考えて。
・制作上最も気を使っていることは、「必要以上に刺激的なビジュアル描写はしない」。黒衣鯖人のデザイン等を今見るたびに「あん時ァオレも若かった」と思うらしい。

・最初は悪人を二話三話でずばっと斬る純粋な娯楽作品を描くつもりだったが、連載一年目に一ノ関圭の時代劇漫画に出会って描きたい方向が変わり、ひとつの大きな話を読んだ満足感を読者に与えたいと思うようになった。
・無限の住人は「復讐劇」じゃなくて「成長劇」とのこと。

・「心の師」一ノ関圭にあと1年早く会っていたら「無限の住人」を描いていなかったらしい。
・悪人を描くのが好きではなかったが、それではダメだと思い尸良が生まれた。

・女性キャラは基本的に思い入れがあり(男性キャラはなし)、一番思い入れがないのが凜で、一番思い入れがあるのは百琳。
・今までの作品の中で気に入ってるところは、凜が関所を抜ける話だけ。
・原稿を描いてるのは月の始めから15日までで、残り半月は遊んだり別の仕事をしたりしている。

・最初は「無限の住人」を5巻で終わりにするつもりだった。
・最終回はもう決まっていて、5巻あたりからずっと最終回に向けての話を描いている。
・もしも無限の住人以外の漫画を描くとしたら、夫に死なれた美人のバカッ母が身体ひとつで子どもを育てていく話や、身長170cmのかっこいいプータローの姐ちゃんが麻雀でボロ負けする話、ラストシーンで登場人物が全員死ぬ「愛」がテーマのギャグ漫画など(1999年)。2002年のインタビューでは「現代漫画」。
・一度、週刊誌で連載漫画を描いてみたいと思っている。
・ファンレターの傾向は9割が女性。20歳前後。


・サユリスト(吉永小百合ファン)。
・一番好きなバンドはクイーン。二番目はブラック・サバスとジッタリン・ジン。
・モーニング娘。ファン(特に吉澤ひとみ)。
・「無限の住人」のキャラクターで自分に一番近いのは「真理路」とのこと。
・「沙村」の名は侍(さむらい)の「い」を取ったもの?
・責め絵を描くのが趣味で、100枚描いたら責め絵集「婦縛百景」を刊行予定。
・他に好きな漫画家は星野之宣、岩明均、一之関圭、安野モヨコ。
・音頭や都々逸を作るのが趣味で、プレステの作曲ソフトで自作の歌詞に曲をつけている。
・好きな漫画は榎本俊二の短編集「エノティック」、小説では千草忠夫の「母娘・果裂の果て」、谷崎潤一郎の「少将滋幹の母」。
・影響を受けた映画は、洋画では「二キータ」「へザース」、邦画では「女囚さそり」の2作目。

・吉澤ひとみ、鬼束ちひろ、持田香織、吉村由美、真中瞳、ソニン、藤本美貴、熊田曜子が好き。(「オレのよろこび組」を選ぶコーナーにて)
・押井守のファンで、「ダロス」と「サンサーラナーガ2」が好き。
・好きな(キャラの?)タイプは色が白い、胸の大きさが標準かそれ以下、薄幸そう。
・座右の銘は「身の程を知れ」


・使用画材
 原稿用紙・・・アフタヌーン特製原稿用紙
 ネーム用の紙・・・なし(ネームは切らない)
 ペン先・・・なし(つけペンは使っていない)
 ベタ塗りに使う道具・・・黒ければなんでも
 その他原稿に使うもの・・・着物はぺんてる筆。それ以外は全部ピグマ
  (最近はカートリッジ式のゼブラの丸筆も使ってるとのこと)
 ホワイト・・・押すと出る修正液。メーカーは色々。SIGNO(太字)の白
 消しゴム・・・普通のプラスチック消しゴム
 下描き用の鉛筆・・・シャーペン(B)
 定規・・・色々
 よく使うトーン・・・アイシーとアイシーユースのみ
 トーン用のカッター・・・100円のやつ
 トーン押さえ・・・カッターの尻
 漫画を描く時に机を漫画仕様にしているか・・・特にしていない
 作画時に欠かせないもの・・・音楽



 全仕事リスト

<漫画>
無限の住人(月刊アフタヌーン1993年8月号、1994年2月号〜)
みどろヶ池に修羅を見た(アフタヌーンシーズン増刊 1999年11月号)
少女漫画家無宿 涙のランチョン日記(アフタヌーンシーズン増刊 2000年3月号)※「竹易てあし」名義
おひっこし(アフタヌーンシーズン増刊 2000年9月号〜)※「竹易てあし」名義
竹易てあし漫画全集 おひっこし(「おひっこし」「涙のランチョン日記」「みどろヶ池に修羅を見た」を収録した単行本)
大合作(アフタヌーン作家の合作漫画・イラストもあり)
はじめての××100(四コマ漫画1本・週刊スピリッツ2003年26号)

『某カードじゃんけん』(四コマ漫画1本・クイックジャパンvol.54)
エメラルド(月刊アフタヌーン2004年12月号)
制服は脱げない(クイックジャパンvol.58〜)
ブラッドハーレーの馬車(マンガエロティクスF vol.32〜)


<イラスト連載>
人でなしの恋 (光彩書房「漫画クリスティ」1998年春号・夏号/一水社「東京H」1998年10月号〜2000年10月号/光彩書房「純愛果実」2000年12月号〜/光彩書房「知的色情」2002年/光彩書房「Hのある風景」2003年)
Images ※詩人Ajaとの競作 (アフタヌーンシーズン増刊2001年3月号〜)


<小説&イラスト連載>
官能自慰絵巻「右手地獄 RIGHT HAND HEAVEN」(太田出版 マンガ・エロティクスF)


<イラスト寄稿>
エース特濃Vol.9 木原浩勝×沙村広明のスペシャルコラボコラム“新耳袋・出張版”「裏耳袋」(角川書店)
「エルダ 混沌の〈市〉」上・下巻 表紙イラスト(早川書房)
アーケードゲーム「三国志大戦」武将カード 呂蒙(レア)(セガ)
ゴツボ×リュウジ「ササナキ」巻ノ壱 帯のイラスト&文章(角川書店)
AFTERNOON CLUB「YOU'RE UNDER ARREST FILE-X」 イラスト&コメント2ページ(講談社)
AFTERNOON NOVELS「YOU'RE UNDER ARREST PRIVATE FILE M&N」 イラスト1ページ
  (アフタヌーン1997年3月号に載ったものと同じ)
(講談社)
プレイステーション2ソフト「どろろ」 キャラクター、ジャケット、ゲーム内挿絵(セガ)
ヤングマガジン妹増刊「いもぞう」2003.1.20(講談社)
新世紀エヴァンゲリオン エヴァ&エヴァ2アンソロジー(エヴァ・エースに載ったものと同じ)(角川書店)
少年エース2003年9月号増刊「エヴァ・エース」 赤木リツコのイラスト(角川書店)
安田弘之「紺野さんと遊ぼう FINAL」 紺野さんのイラスト(太田出版)
DVDアニメ「灰羽連盟」COG.5 封入特典“ゆかいな灰羽仲間達”ポストカード(パイオニアLDC)
月刊 IKKI 2003年4月号〜2004年3月号 応募者全員プレゼントのカード(小学館)
月刊コミックゼロサム2003年1月号 イラスト(一賽舎)
X+(エクスタス)2001年12月号 イラスト(講談社)
クイックジャパンvol44 「氣志團」イラスト(太田出版)
ガンダムエース 2002年9月号 No.006 「マチルダ・アジャン」ピンナップ(角川書店)
マンガ・エロティクスF vol.15 ピンナップ(太田出版)
暗黒抒情 表紙(一水社)
ワル蔵 ピンナップ「あたしのしるし」(ワニマガジン社)
SF Japan 2002年冬季号 「どろろ」ポスター(徳間書店)
Bitch’s Life Illustration File (グラフィック社)
激しくて変 表紙(光彩書房 No1〜4)
筒井康隆「大魔人」 カラーページと挿し絵(徳間書店)
SF Japan 2000年秋季号 筒井康隆「大魔人」挿し絵(徳間書店)
人間椅子「無限の住人」CDジャケット(ポニーキャニオン)
プレイステーションソフト「天誅・忍凱旋」ジャケット下絵(SCE)
ヤングマガジンアッパーズ E-oppers(講談社・1998年3号)
「無限の住人 三十二幻唱」ポストカードブック(講談社)

遠藤浩輝「EDEN」6巻 イラスト2ページ(講談社)
玉置勉強「エロい本」 イラスト1ページ(一水社)
玉置勉強「鼻血ブー」 縦2.5cm横1.2cmのイラスト(一水社)
玉置勉強「肉汁」 イラスト1ページ(一水社) 
玉置勉強「セックス2000」 イラスト1ページ(一水社)
玉置勉強「ちょこみんと」 イラスト1ページ(一水社)
玉置勉強「ポルノ畑でつかまえて」 イラスト2ページ(一水社)
玉置勉強「よせてあつめて」 イラスト1ページ(一水社)
Ajaさんのホームページ(現在はなし?)
コミッカ―ズ2001年秋号 インタビュー&見開きピンナップ(美術出版)
クイックジャパンvol.38 インタビュー&イラスト1ページ(太田出版)
クイックジャパンvol.39 インタビュー&イラスト2ページ(太田出版)


<インタビュー・対談など>
KINO VOL.04 今、時代劇がおもしろい!(河出書房新社)
・6ページ。

S&Mスナイパー 2007年7月号(ワイレア出版)
 
特集:「責め絵師・沙村広明×調教芸術家・ミラ狂美 窮極残酷画の深淵」
・画集「人でなしの恋」の残酷画3枚をなんと実演!
・対談、実演写真、計12ページ。(画集未収録のイラスト有り。成年指定です)


メカビ 2007年 Vol.02(講談社)
・インタビュー2ページ(沙村氏ギャルゲーについて語る)

週刊ファミ通 04年9月24日号(エンターブレイン)
 
FACE 今週のゲスト 沙村広明
・1ページ。本人カラー写真。
・内容は、キャラデザインに関する話と、ゲームの感想


手塚治虫マガジン 04年10月号(KKベストセラーズ)
・3ページ。「どろろ」の武器設定画・挿入イラスト、本人カラー写真。
・内容は、手塚漫画との関わりや、無限の住人について。


電撃PlayStation 2004年7月9日号
(メディアワークス)
 「無限の住人」の作者が描く『どろろ』の世界 沙村広明氏インタビュー
・1ページ。「どろろ」のイラスト、本人写真。
・内容はキャラデザインの苦労話や裏話。

続・官能劇画大全5 椋 陽児第3作品集 「淫靡邸の美少女」(ソフトマジック)
 新鋭劇画家・沙村広明に緊急インタビュー 話題のネオ時代劇画『無限の住人』の作者が語る責め絵の世界
・8ページ。
・内容は責め絵に関して。

月刊少年エース2004年5月号増刊 エース特濃「押井守を読もう。」(角川書店)
 「押井好き”なクリエイターにアンケート&メッセージ」
・好きな押井作品や、押井さんの印象等。

クイックジャパンvol49(太田出版)
 「オレのよろこび組コンテスト」

多摩美術大学芸術祭パンフレット「もう、多摩らん…。」(02年)
 「インタビュー 沙村広明」
・8ページ。卍の小さいカット有り。本人写真有り。
・多摩美時代について等。

クイックジャパンvol39(太田出版)2001年
 ピース&フェティッシュ!09 悶絶フェチ
・インタビュー2ページ。描き下ろしイラスト&プロット2ページ+2カット。本人写真有り。
・内容はフェチ、妄想、責めについて等。

クイックジャパンvol38(太田出版)2001年
 『無限の住人』沙村広明インタビュー
・12ページ。描き下ろしイラスト1ページ。
 人でなしの恋、おひっこし、大魔人のイラスト転載。本人写真有り。
・デビュー、無限の住人、おひっこし、責め絵に関して等。

コミッカーズ01年秋号(美術出版)
 「沙村広明×籬讒贓×卯月妙子 BLADE OF THE IMMORTAL ECSTASYSY」
・テーマは快感
・3人の対談形式。文章4ページ。沙村氏のイラスト4ページ(見開きで各2P)
・内容は快感やSM、フェチなどについて。

コミッカーズ99年冬号(美術出版)
漫画を描く時の道具について等

ダ・ヴィンチ99年11月号(メディア・ファクトリー)
 今月の注目作家・コミック マンガ家スペシャルインタビュー 沙村広明
・2ページ。イラストは無限の住人から転載。不鮮明な本人写真あり。
・内容はデビュー、作風の変化、一ノ関圭について等。

「ぱふ」96年10月号(雑草社)
 音曲盤『無限の住人』発売記念沙村広明筆記インタビュー
・2ページ。イラストは無限の住人からの転載。
・人間椅子「無限の住人」CDに関した質問、他。

「ぱふ」95年6月号(雑草社)
 筆記インタビュー
・3ページ。イラストは「無限の住人」からの転載。




参考資料・・・・・上記のインタビュー・対談記事等。
※情報協力・・・・・松浦さんQooさん、robinさん、雑魚剣士さん、空白さん、通りすがりさん、苺かき氷さん、shoさん、マサイの戦士さん、他(記録無し…)。

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