月刊アフタヌーン 無限の住人関連資料集
                            資料提供&筆写 : 雑魚剣士さん


 1993年8月号

'93四季賞・夏のコンテスト四季大賞受賞作品
「無限の住人」(サブタイトルなし)
扉絵:単行本序幕と同じ


■アフタヌーン四季賞'93夏のコンテスト選考結果発表ページ
四季大賞☆賞金80万円☆
「無限の住人」沙村広明(東京都・23歳)

今号P.405より掲載、不滅のニューヒーローの登場だ!

<ストーリー>
絶対無敵の人斬り「卍」。彼が今まで切った人間はなんと100人!
だが卍の無敵には恐るべき謎が秘められていた!?
卑劣な手段を使ってまで卍を殺そうと狙う大勢の浪人達は、
卍の無敵の謎の訳を知りゾッとする!!その謎とは!?

<沙村氏コメント>
卒業制作と引っ越しのために、春のコンテストを見送った甲斐がありました。
江戸の常識なんて何も知らない方が新しい時代劇が描けると思い込んだら、
こんな無茶な作品になってしまいました。無茶はいいですよ。

<編集部コメント>
鉛筆のタッチを生かした描写、浮世絵の手法、常識破りの武器やファッション、
大見得が決まるアクションと自分なりの表現方法の追求に編集部は目を見張った。
「死ねねェ人斬り」というニューヒーローの誕生だ。


■自己紹介ページ【沙村広明・前口上。】
イラスト:【当世漫画作家沙村広明の図】(単行本未収録)

己ァ、二十三歳だが。

世紀の天才浮世絵画家・北斎は、九十で往生する間際、こういったという―――
「百になったら画風を改革する」。

江戸時代を舞台にしようと思ったのは、「人の生き死にが、単純で普遍で合法的である」
という、その価値観にひかれたからです。
単純ゆえに「生きている意味」が、いっそう重く問われたことでしょう。
先の北斎の言葉は、その意味を知りうる者の執着であり、また「絵師」としての
プライドと心構えでもあります。作家もそうありたいものですが。


■トップページ・キャッチコピー
己の救いは人斬りにあり。
生きることを深く追求する時代劇的エンターテインメント推参。


■扉絵タイトル上キャッチコピー
読むとほれぼれする、MANGAへの無限のチャレンジ&フロンティアがこれだ。


■扉絵キャッチコピー
絵に艶がある。絵が見栄を切る。MANGAの画法の改革に挑戦する作品がこれだ。


■欄外(上)タイトル横キャッチコピー
・MANGA画法改革がこれだ 
・人斬りビジュアル・ショック
(順不同)


■欄外柱書き【作者近況報告】
すげェ方向音痴なヤツです。渋谷駅から東急ハンズに行くのに、器用にも迷う。
アパートを借りるとき、不動産屋に自転車と地図を渡されて下見にいったら帰れなくなり、
「乗り逃げされたかと思った」と言われた。


■欄外柱書き【沙村の肖像】
実家は千葉にある。大学は八王子だった。今は杉並区に住んでいる。
生まれて初めて歩いて30分以内に駅のある生活をしています。

「漫画を見て漫画を描くな」。大学のサークル内で流行った言葉です。
漫画の描き方を漫画から得ているかぎり、先人を越えられないと思います。
若者よ、一緒に外に出よう!(漫画読むなっていってんじゃないっスよ)

俺は、煙草とウニとハエと電車と車と株とユニットバスとシンセサイザーとエロ漫画と
女子高生と主婦団体と現代美術と「ガ○以外の漫画はクズ」とかいうヤツが嫌いでーす。
―――何か……ま、いいか。

賞金を何に使おうって、最近そればかり考えている。
とりあえず、欲しかった本とCD買って、妹に小遣いやって……
って計算したら、それ以外は生活費にあてないと生きていけないことが判明した。


■ラストページ柱書き
沙村氏は卍と南蛮武具をあやつる男の対決を考案中。卍の次回推参を待て。






 1994年1月号

※連載開始前の号ですが、次号から始まる3大新連載「勇午」「無限の住人」「地雷震」と、
シリーズ連載「午後3時の魔法」の、各作品1ページずつ使った予告が掲載されました。


■新連載予告ページ【NEXT PREVIEW】
イラスト:卍(単行本未収録)

無限の修羅場に生きる千人斬りの男、卍参上。

町道場の娘・凜の父親が何者かに殺されてしまった。父の仇をうつ決心をした凜は、
助っ人を探し始める。そして、ウワサに聞こえた不死の男が凜の前に現れた。
その名は卍。絶対不敗、千人斬りの格闘開始!!


■巻末次回予告
ふたつの剣の道が激突。敗れた流派の助っ人に、無限の命を生み出す「血仙蟲」を
額に埋めた不死身の人斬り卍が乗り出す。痛快エンターテインメント。

修羅場は無限にある。千人斬りの男・卍登場!




 1994年2月号

第一幕 征服
扉絵:単行本と同じ


■本編前カラーイラスト(4P)【無限の極意絵巻 修羅四道】
新連載『無限の住人』の登場人物たち 画と詠 沙村広明

無限の命を得たる者、修羅の道行、必然なり。
無限の怒り、また悲しみ、はたまた憂いを浮かべる者も同じものなり。
この世に生を送る者どもよ、この修羅の絶景、必見すべし。

P.1
画:卍(単行本第2巻中表紙、ポストカード・ブック6枚目に収録)
詠:久遠に罪を連ねて生きよ。其が罪拭わんとせば、
  善人なをもて魂の呪われたり。いわんや罪人をや。

P.2
画:天津(ポストカード・ブック7枚目に収録)
詠:霏々と流るる血脈を誉と謳うのなら、
  汝ら、我が眷族よ。己が命運の膝元へ傅くのだ。

P.3
画:凛(ポストカード・ブック5枚目に収録)
詠:衣へ映ゆる身不知の色、触れる者さえ今は無し。
  旅行き、人を殺め、虚空を見て、泣く女。

P.4
画:槇絵(単行本第3巻中表紙、ポストカード・ブック8枚目に収録)
詠:まほろばの生を求め、汚れた呪縛の生を生す。
  生きることの寄辺なさは、春の夜の散華にも似るか。

次ページより無限の修羅場を生きる、この者達の物語が開幕である。


■扉絵タイトル上キャッチコピー
生き続けることしか許されない!時代劇エンターテインメント


■扉絵作者名上キャッチコピー
四季賞'93夏のコンテスト四季大賞受賞者


■扉絵キャッチコピー
血、悲しみ、災い、そして凄まじき生の力を得た男
―――卍の大活劇、ただ今開幕!!


■欄外(上)タイトル横キャッチコピー(以降毎号共通)
・千人斬りまで絶対不敗!!
・時代“激”的エンターテインメント
・終わりなき修羅場に生きる者ども
・血と災いと生の光が宿る侍、参上!
・死ねぬ故、人を斬る!
(順不同)


■欄外柱書き【作者近況報告】
自分に「○○アーチスト」ってな肩書をつけたがる奴は嫌いだ。バカじゃねーかと思う。
同様に「○○はアートだ!」とかすぐ言っちゃう奴も信用しないが、たまにポロッと自分でも
言ってしまうので猛省している。


■欄外柱書き【沙村はこんな奴】
手塚治虫、星野之宣、葛飾北斎、フレディ・マーキュリー、縄文人を心の師と仰いでいる。
一人をのぞいて皆故人だというあたり、なんかちょっと“アレ”な感じだ。

デビュー作『無限の住人』で培われた「考証まるで無視」の精神は、今回の作品において
ますます冴えわたり、もはや止まるところを知らない。これをマニアックに描くことを
至上とする時代劇に対しての挑戦ととるか、無知の言い訳ととるかは読者の自由であって
―――実際は言い訳なのだが―――ま、それは問題ではないのだ。俺はこの漫画を
「前向きな人」「昭和50年代生まれの君」「時代劇が嫌いで『ああっ女神さまっ』が好きな貴方」
に読んでほしい。あえて言うがこれは「時代劇」ではない。

心の故郷、イースター島。そのうちエラクなって、取材旅行とかで行かせてくれたらいいなァ
と思っている。しかし「時代劇の取材にイースター島」というハイセンスな旅行プランは、
おそらく誰にも理解されないだろう。


■ラストページ柱書き
死なねェ卍と凜の名コンビ!この2人の天津への復讐の道行きは未だプロローグだ!!


■本編次回予告
次号、凜の父の旧友を仲間にしようとする卍たち。
しかし、そこには天津の刺客が忍んでいた!!


■AMAZING ZONE
「沙村さんの絵と卍くんのキャラクターにホレてます。楽しみ♡」(北海道・たなか***23歳会社員)

「娯楽に重点を置いてみました。大学時代、娯楽性の低い作品ばかり描いていたので、その反動かも。
作中の季語も字数もへったくれもない“詠”については何もツッコまずに許してください」
(沙村広明氏)


■巻末次回予告
“免刀流”一派への復讐を誓う凛は卍とともに亡き父の旧友・宗理に助力を依頼する。




 1994年3月号

第二幕 天才
扉絵:単行本と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
死ぬも死なぬも人生是れ修羅道!NEW時代劇エンターテインメント


■扉絵キャッチコピー
人間死ぬときゃ一人だが、浮世に居るときゃ二人三脚。


■トップページ柱書き
汗を流し、絵と対する男。この男こそ「天才」と呼ばれる者である。


■欄外柱書き【作者近況報告】
プロになったので、今年の正月から従兄弟にお年玉やらなければならなくなった。
8人いる。信じられん。風呂のないアパートに住むこの己がなぜ。


■欄外柱書き【無限投書箱】
いきなりカラーで天津の名に惚れ、本編で凜の技の美しさと黒衣の愛情にうなずきながら、
卍をカッコいいという私。(京都府・山田**嬢・18歳会社員)
←いったい貴女は、誰が一番好きなのであろう。欲目多きはおん身の破滅……と言うか言わずか
知り申さぬが、さらなる魅力的登場人物が登場予定であるから、ご注意のほど進言申し上げる。
というわけで、今号登場のいぶし銀・宗理先生への熱烈なるご支援もお願いしますぞ。
(担当・Y田)

私の14歳の誕生日は『無限の住人』を読んでました。卍と凜の二人の活躍を期待してます。
(広島県・8頭身ピノコ嬢・14歳学生)
←凜ちゃんの誕生日は父母を失う悲しいものとなってしまいましたが、8頭身ピノコさんは
『無限の住人』を手にできた!応援どんどんしてくださいまし。

沙村サンの絵、書き文字(呉呉呉……とか)、セリフ(「腐」だって。アハハ)、皆全部すごく魅力的。
でもやっぱりギャグマンガなのかな。(宮城県・虹峠正宗殿・17歳学生)
←ううむ。シリアスかギャグか、評決は読者諸氏の胸先三寸。あるいは正宗殿がジツは
ギャグ体質なのではあるまいか?是非おん身の胸に手を当ててみられよ。

侍の無常がにじみでている。(茨城県・白石**殿・27歳会社員)
←「侍」とは何か。「無常」とは何か。次号ではこの件について腰を据えて描くとは、
作者なる沙村氏のお言葉。ご期待召されい。

私の心の琴線に触れまくりです。沙村氏独特の美的感覚が、決してマニアックでなく、
万人に美しいと感じさせることができるものだと思いました。最後に凜さんがかわいい!!
(これが一番言いたかった……)(広島県・佐々木**殿・21歳学生)
←手放しのお褒めの言葉、いたみいる。凜ちゃんは復讐の修羅場に生きてはいるが、
ふだんはカワイサ丸出しでござる。肉親すでにこの世にない心寂しき凜に、
激励のおハガキをさらに期待する所存である。

おもしろい。武器の形とか、何だかハマってしまいそう。(三重県・ゼロゼロワンダフル殿・16歳学生)
←もっと、もおおおおおおおっっっっとハマってくだされ。諸氏よりの「こんな武器知ってるぞ」
「スゴイ武器があるぞ」というお便りも、モチのロンで大歓迎でござるぞ。

ぶった斬れ―――――――――――――――――――――――――――――――――!!
(大阪府・小森**殿・23歳会社員)
←貴殿、何かイヤな事があったのでござろうか……。しかし、これで胸のすくような想いを
していただけたなら、拙者、本望でござる。

こーいうパンクな時代劇、すげェ好き♡(埼玉県・ミッキー・ロークの付人殿・19歳学生)
←ややっ。本名が書いてないでござるぞ!編集部「無限投書箱」あて至急教えていただきたい。
ところで沙村氏もパンクは好きであられるとか。パンクスの方も読んでのご感想をくだされ。


■欄外柱書き次回予告キャッチコピー(以降毎号共通)
修羅場は無限!千人斬り目指し、死なねェ侍、参上!!


■欄外柱書き次回予告
凜と父の思い出の品が敵の手に渡っていた!!
なすすべのない凜。卍が怒るぞ!!


■ラストページ柱書
自分の思いに正直に生きる事=他人を見守る事―――卍の生き様に教えられた宗理であった。


■本編次回予告
次号の敵は浅野家伝家の宝刀を手に入れた男。
凜のため卍が取り戻しに向かう。卍はいかに斬るか!


■AMAZING ZONE
「初めて沙村さんの漫画を読んだ時からファンになりました。卍の人を斬る時の背景が
とても気に入っています。期待大の作品ですね」(東京都・*森剛)

「背景は鳥などを描く時それなりの資料を探しますが他は江戸後期の有名な某絵師の画集を
手元に置いてイメージを広げて描くわけです……だからまァ、すぐわかると思いますが、
今月に出てきた彼ですよ、彼」(沙村広明氏)

「はて、今月号に出て来たキャラクターで絵を描いてる人っていったら凜の父親の旧友である
絵師宗理先生なんだけど、彼ってなんか有名な人なのかねえY田」(M中)

「なんにも知らねえヤツだなあ、彼はこの後、風景版画の『冨嶽三十六景』を残して雅号も
“宗理”から改めて……」(Y田)

「おっと、皆まで言うな。オレにもわかった。なるほど、あの有名な浮世絵師なのかあ」(M中)


■巻末次回予告
凜が見つけた父の形見は逸刀流剣士・凶の持ち物になっていた。




 1994年4月号

第三幕 執人
扉絵:単行本と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
これが時代劇の最前線である


■扉絵キャッチコピー
月下にて 胸に抱くのは 悲しみの 鋭き刃と 父母の思い出。


■トップページ柱書き
卍の武器もひと休み、である。


■欄外柱書き【作者近況報告】
あー、己も今年は年男かァ。思えば遠くへ来たもんだ。伯父貴たずねてヒマラヤくんだり、
ここはチベット……とゆーわけで(どーゆーわけなんだっ!編集Y田)、この号が出る頃には
24になっているでしょう。


■欄外柱書き【無限投書箱】
『無限の住人』を読んでいると、テレビゲームの『サムライスピリッツ』が頭に思い浮かんでくる。
それでいうと、ママハハやパピーのような一緒に戦う動物たちも出してほしいよなあ。
(群馬県・**川英一殿・18歳学生)
←ムムム。動物使いですな。沙村氏はアパートの一人住まい。動物も飼えぬ状況なのであった。
ちなみに拙者は某漫画家のところでこのゲームをやり申したが、なかなかハマる。ところで、
こんな動物だしてくれとの要望もいただきたいので重ねてお手紙お願いつかまつる。(担当Y田)

いやぁ、卍、いいですねェ。今フィギュア作ってるところなんですよ、プライベートで!!
カッコイイよなー、卍は!!(福岡市・GKの原型師殿・23歳)
←うおおおおっ。見たいっ。見てみたいぞォ、卍のフィギュア。できれば、さまざまな武器も
リアルに作っていただきたい。沙村氏、担当両人首を長くしてお待ちする所存なので、
ぜひ完成の暁にはご連絡を。(担当Y田)

かっこよすぎるうえに笑えるとは……。沙村広明おそるべし!(東京都・珍味魍魎殿・18歳学生)
←本人も笑える男だ。この間、飯を食いつつ読者贈呈品について話してたら、
「己は『凜ちゃんの黄金蟲にトライ!』ってダーツゲームを作ってほしいなー。
的に上司の写真を貼ったらストレスもスッキリ」……実現しても決して私の写真を貼って
やらないでいただきたい……。(担当Y田)

『無限の住人』第1話に出ていた黒衣鯖人。この名前を見て、そのうち桃野浮呂以人という侍や
深紫なんて芸者が出てきやしないかとヒヤヒヤしていたが、今回は大丈夫だった。
さて次回は……?(福岡県・ぐうたらくん殿・21歳学生)
←フッフッフ……。貴殿、なかなかよいところに目をつけましたな。「こんな名前、考えたぞ」
という方はこの欄に投書していただきたい。ちなみに拙者、ヘビメタ系が好きなので
その辺での投書は大歓迎。絵付きだと、なおヨロシイぞ。(担当Y田)

あら。凜ちゃんのファンが多いのね。んじゃ、私が天津さんをもらっちゃおっと。沙村さん、ありがとォ。
いただきまァす♡もぐもぐ。(埼玉県・ピノキよーん嬢27歳主婦)
←い、いやはやご婦人は怖いでござるっ。あの、食べられるとあと出てこれなくなっちゃうんスけど……。
なかなかスプラッタな愛情でござる。(担当Y田)

『無限の住人』素晴らしい。いろいろと文章を考えてみたが、そんなことはどうでもいい。
とにかく面白いのだ。溶け込んでしまいたい世界だ。(長野県・飛天殿・19歳学生)
←そう!理屈抜きで溶け込みながら楽しんで下され。読んで必ず読者の心を震わせてみたいと
頑張る沙村氏。今号のご感想もぜひお願いしたい所存である。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
卍と同じ体質を持つ男が、逸刀流の刺客としてやってくる!
卍、いかに斬る!?


■ラストページ柱書き
辛い思い出を力に変えた卍。凜の「兄さま」の声が卍をいたわる。


■本編次回予告
次号、これは卍と同じ蟲を持つ男か?
斬っても死なぬ逸刀流の男と対決だ!!


■AMAZING ZONE
「しかし、凜さんは口に指を突っ込まれたり、首締められたり、カワイソウだなあ」
(埼玉県・ミッキー・ロークの付き人)

いつもイジメられてる凜ちゃん。沙村さん、何か理由でも?(M中)

「そーいや、凜って『寝てる』『泣いてる』『土下座してる』シーンが毎回必ずあるんですよね。
作者がそこに『エロス』でも感じてんでしょーかね?(笑)」
(沙村広明氏)

でも何といっても凜はメシ食ってるシーンが多いと、沙村氏と話した事がありました。
だけど、沙村氏本人はすごい少食。あの時は「無いものねだりが漫画で出たかなァ」とか
いってたけど、ということは「寝ない」「泣かない」人とか……。(Y田)


■巻末次回予告
斬っても死なない敵現る。卍と同じ不死身の体か?
どう戦い、どう倒す!!




 1994年5月号

第四幕 蟲の唄・火途
扉絵:単行本と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
最前線時代劇、「三途」編突入!!


■扉絵キャッチコピー
久遠の生命を得たる者、その生きる宿命の途は「人斬り」のみ也。


■トップページ柱書き
復讐の道行も、しばらく休みの刻である。


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする、逸刀流総帥・天津は浅野道場全員を惨殺。
残されし浅野家の一人娘・凜はさらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
次々と送られる天津の刺客を討ち取る卍。天津の足跡に一歩一歩近づかんとする凜。
復讐が復讐をよび、修羅の道を不死の体ゆえに生きねばならぬ卍は、千人斬れば死ねるという
言葉を信じ今日も凜と己のため人を斬る!


■欄外柱書き【作者近況報告】
誰か、○スターイトウの「バターサブレ」の表面に刻まれているあの模様はいったい何が
描いてあるのか、知っていたら教えてくれ。あと個人的に、明治製菓には、ぜひあの伝説の
「カール・ミルク味(だったっけか?)」を復活させてほしいと思う。


■欄外柱書き【無限投書箱】
凜ちゃん、飯に汁をかけて食うのは下品ですよ。うまいけどね。(大阪府・勤皇の志士殿26歳会社員)
←うむ。いわゆる「ねこまんま」というヤツでござるな。今回は甘いものを食ってる凜ちゃん。
1番の関心は仇うちだが、2番目はやはり食い物。花より団子のお年頃。毎回の凜の食事場面には
これからもご注目のほど申し上げる。(担当Y田)

過去は暗い影、未来は永劫。女に優しくするのが不器用な卍。生きざまに、少々憧れてます。
(兵庫県・ハイパー頭脳殿20歳学生)
←まったくよのう。こんなカッコいい男今の世にはなっかなかおらぬ。男も惚れる卍。
おなごの皆様のご意見はいかがであろう。お聞かせくだされ。(担当Y田)

以前、沙村氏は「あえて言うがこれは『時代劇』ではない」と仰っていた。とすれば、これは地球に
よくにた惑星の現在、もしくは近未来の話ととることもできる。するとイースター島に取材旅行へ
いきたいという沙村氏の話も理解できる……。(大阪府・ボルトロッソ殿)
←なかなかの推量、拙者感嘆いたした。この話、沙村氏にぶつけたところ「いやあ、どうでしょうね」
とニヤリ。イースター行きが実現したところで種は明かされるか?みなみなさま、応援の上、
イースター基金でもやろうかのう……。(担当Y田)

燃えるねえ。なんつっても敵が強い。その上に卍がもっと強いとくる。これで燃えなきゃ嘘だろ?
(大阪府・司空也殿)
←そのとおりである。今月、危機を迎えた卍に炎のごとき声援もたのみまするぞ。(担当Y田)

『無限の住人』は敵がバラエティーに富んでいてよい。天晴れなのからロクでもないのまで、
戦隊ものの怪人を楽しむような面白さがある。(群馬県・吉野キング殿24歳)
←今号のはまさに怪人。卍もある面怪人か。では、みなさまの怪人もつくってくだされ。
こんどコンテストでもやろうかのう……。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
異変の起きた卍の体を直すため、八百比丘尼を捜す凜。
そこへ薬を手に閑馬現る!!


■ラストページ柱書き

卍の体から「血仙蟲」が離れてゆく―――死を迎えるのか、卍!!


■本編次回予告
次号、凜が閑馬に誘拐される!?
残された卍の体はどうなるっ。


■AMAZING ZONE
「『凜ちゃんの黄金蟲にトライ!』も捨てがたいが、『卍さんのお徳な武器』という
十徳ナイフも造ってみてほしい」(青森県・野上*大16歳学生)

「『黒衣鯖人変身グッズ』みたいなのを考えたんですけど。内容は
カブト・マスク・マント(大)+(小)・ゾウリ×2・美女のつけ首×2……やめた」
(沙村広明氏)

つ、つけ首はなあ……。Y田は美女はいいぞって言ってるが。
さて次号は表紙で登場します。(M中)


■巻末次回予告
卍が突然倒れたのは、「蟲殺し」のせいだった!!
解毒剤を探す凛に閑馬が襲いかかる。




 1994年6月号

第五幕 蟲の唄・血途
扉絵:単行本と同じ

アフタヌーン表紙:卍(単行本第1巻中表紙に収録)


■扉絵タイトル上キャッチコピー

「三途」編第2回、これが最前線時代劇だ!


■扉絵キャッチコピー
「無限に生きる事は、無限に死を見る事」―――
それを知る者こそ最も強く生きる者である!!


■トップページ柱書き
何故か―――閑馬永空に刺された卍が苦しみ、三途の川を渡りつつある。


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする、逸刀流総帥・天津は浅野道場全員を惨殺。
残されし浅野家の一人娘・凜はさらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍は、その身に埋め込まれた血仙蟲により不死身の肉体を得たのであった。
不死の体ゆえに人斬りの修羅道を生きねばならぬ卍の前に、天津より最強の刺客が
送られてきた。その男は閑馬永空。なんと卍と同じく血仙蟲をもった男。
一戦交えたあと、なぜか卍が苦しみ始めた。


■欄外柱書き【作者近況報告】
「カールのミルク味、知ってます」というハガキが現在1通だけきている。あんな、己が小学校の頃
ちょっと出て、すぐ消えたよーな超マイナーな物、19歳のキミがよく覚えてるなァ。
「バターサブレ」の絵の事まで調べてくれて、どうもありがとう。


■欄外柱書き【無限投書箱】
プロが見せる余裕と皮肉……わき役たちも無限の住人だ。(新潟県・なかばあきら殿)
←まったく今回の閑馬は文字通りの無限の住人ですが、天津もある意味では……
いやいや拙者の野暮な推測はやめておいて貴殿または他の読者の解釈を待とうとしよう。
待っておりますぞ。(担当Y田)

ほんとうは卍って弱い?(愛知県・*橋武彦殿17歳)
←な、何たることを申されるか……い、いやお待ちくだされ。卍はいつも斬られてますなあ。
剣の実力、いかばかりか。それは次号明らかになるようで。ご期待を。(担当Y田)

前号で卍が「仏の分の茶代は払うから……」といいながら、閑馬の頼んだ柏餅をかじっていた。
静かにボケる。なにか憧れてしまいます。(愛知県・十三番茶殿15歳学生)
←生の修羅場をくぐってきた者のみが持つこの余裕。拙者もシビレます。
締め切り前の修羅場なんて比較になりません。当然ながら。(担当Y田)

卍も二百年も生きると、閑馬みたく5人も妻をもらうのだろうか。だが、先立たれても最初の妻が
凜ならばうらやましい限りである。(神奈川県・ダイヤモンドゲーム殿30歳会社員)
←うむうむ。まったくじゃのう。凜ならばいいよのう。かわいいし……うげっ!!拙者の妻に
聞こえてしまったよう……おおおっっ、我が妻、鬼のようにやってきたのでこれにて御免っ!!
(担当Y田)

登場人物は、皆心のすみに影を持っている。その影を一つ一つ見つめて強くなっている。
俺なら自殺してるぞ、とっくに。あんな大きな影ならば……。(部下A殿)
←いやー、住所とご本名をお忘れでござるぞ。編集部あてお教えを。自殺したくとも死ねない卍。
この心中を想いつつ読むのもまた一興と存ずるが。(担当Y田)

『無限の住人』を読むと無性に人が斬りたくなってくる。しかし、本当に斬ってしまったら
逮捕されちゃうので、人斬りは卍に任せておきます。(徳島県・上野*彦殿24歳会社員)
←拙者も同様。人は斬れんので拙宅にて大根だの、人参だのを代わりに……え?それは女房の
尻に敷かれてるだけだって?三下り半を書かれぬよう気をつけねばのう。(担当Y田)

きゃー!卍さんはかっこいい!なんか凜ちゃんがうらやましいな。もし私だったら今ごろ恋に
落ちてるな……♡(静岡県・*川みちる嬢15歳学生)
←いやはや卍がうらやましいのお。そういえば、作者・沙村氏にもお嬢様がたよりの「ふぁんれたー」
ってのがよく届いておる。いやー、いいのお。待てっ、なぜ拙者には一通も……。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
その肉体欠けようとも死なぬ侍二人、勝敗を決するは剣の腕のみ。
すごいぞ。


■ラストページ柱書き
二百年の生を背負う男に勝てるか、卍!その豪剣は次号、唸る。


■本編次回予告
次号、無限の命を持つ者同士が究極の剣技をもって斬り結ぶ!!


■AMAZING ZONE
「第三幕に登場した凶戴人。彼って『○虎の○2』の影○にそっくりだと思いません?」
(兵庫県・耶律楚材)

「この類のツッコミは以前にもきました。己は基本的にシューティング野郎なので、
格闘ゲームの事はほとんど知らないんですが……うーん、少しは下調べとかしたほうが
いいんでしょうかね?」(沙村広明氏)

今月の表紙はいかがでしたか?ところで「シューティング野郎」って何のこと?(Y田)

的を射撃するのを楽しむゲームのファンっていうこったな。
次号、卍は閑馬を撃退するか!「三途」シリーズ完結編もお楽しみに。(M中)




 1994年7月号

第六幕 蟲の唄・刀途
扉絵:単行本と同じ


■トップページ柱書き
不死の侍二人の最終激突開始!!


■扉絵タイトル上キャッチコピー
血と、生きた人間の「におい」を感じる最前線時代劇


■扉絵作者名上キャッチコピー
いつもユニークなファンレターに感謝!!


■扉絵キャッチコピー
二百年生きた男に挑む百人斬りの男―――
人の「生」をより知る者こそ勝者!!


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜はさらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。
その卍の前に現れた刺客・閑馬永空は、なんと卍と同じ血仙蟲を持つ男。
凜を人質にとった閑馬に、罠にかかり半死の卍が決戦を挑む。


■欄外柱書き【作者近況報告】
部屋の中で栽培しているニンジンに花がついた。「ニンジンの花」ってのは初めて見る。
多分そーゆー人が多いんじゃないかと思うので一応形容しておくと……人面瘡みたいなモンですか。


■欄外柱書き【無限投書箱】
閑馬永空殿に一言!生きてるなら茶代払ってけよ。凜たちは切り詰めてかなきゃなんないんですよ。
(鹿児島県・つじぎり嬢)
←うーむ。そんなところまでは気がつかなんだ。しかし、閑馬も虚無僧=托鉢で生きてるもの
だからのう……。金ないのと違うか。(担当Y田)

『無限の住人』を知った今、TVの時代劇などやけに薄っぺらに思える。「役者が違うぜっ!」
って感じかな。(大阪府・司空也殿)
←うむ。おほめの言葉、痛みいる。これから出てくるヤツらも「役者が違う」!
次号では、妖艶な妙齢の女性が出演予定。8月号をじっくりごろうじろ!!(担当Y田)

先日、指をカミソリで切ってしまった。血があふれてきた。己は血仙蟲を持ってない。
しょせん、己も「人間」だった。血仙蟲がほしい。(大阪府・タカノリ殿)
←血仙蟲を持つ者に必要な条件―――それは今回の話の中にあると存ずる。それは、「便利だから」
というだけじゃだめなのだ。その条件、タカノリ殿は体得できたであろうか。
またのお便りをお待ちするぞ。(担当Y田)

いいねぇ、凜ちゃんったらお茶目さんで。「過去を乗り越え、常に明るい少女でいてほしい」と願う反面、
「とてつもない危機にも陥ってほしい」とも考えてしまう私って危ないですかねぇ。
(長野県・飛天殿19歳学生)
←読み手の方々にはこのように思われる方も多々おられる。これを「かわいい子には旅をさせろ」
症候群という……かどうかは定かではないが、この旅はまだ続く。ご声援を。(担当Y田)

一見、荒そうで細かい絵と純和風の効果音。実に素晴らしい。(岩手県・闇に滅せよ殿)
←またまた、おほめくださり、感謝感激。ひとつ、「細かい」といえば、よぉーっく細部をみると
沙村氏のいろんな趣味も隠されておる。お楽しみを……。(担当Y田)

凛の丸薬は「愛情」入りだ。効かないわけがない。(広島県・岸*希殿18歳学生)
←うむ、どうかのう。薬を丸めるときに、「あいじょうっ」なんていいながらだったりして……
い、いやちょっと古かったか。ま、わかる御仁もいるだろう。(担当Y田)

凛ちゃんも不死身になって、卍と二人で“無限の恋人”になってほしい。(徳島県・上野*彦殿24歳会社員)
←思案してみると「無限の愛」というのも大変そうだのう。離別した日にゃあ、お互いに死なないんで、
永久ににらみあってるのかもしれぬ……。いやいやくわばら、くわばら。(担当Y田)

これほどに早く、これほどの刺客に登場願ってよいものか。沙村先生には、今後閑馬を超える強敵の
構想があるということか……ちょっと心配。(大阪府・司空也殿)
な――――――んということを申されるかっ!!そんなの当然に決まっておる。のう、沙村殿……
あ、あれ無言だ……とにかく次号はスゴイのが出るのでご期待あれ。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
凜の仇・天津が通う場所は遊里!
だが、その目は血に飢えている。目的は何だ!!


■ラストページ柱書き
死ぬまでわからない事―――それを見きわめるため卍は人を斬り続ける。


■本編次回予告
次号、最も悲しい人生を送る最も強い女が卍の敵となる!


■AMAZING ZONE
「閑馬の凜ちゃんイジメはセクシーだ。血をなめさせようとするところがなんとも……。
もっとやって!」(千葉県・さも20歳学生)

「どうして凜が閑馬の血をすすろうとするシーンを、あんなにエッチに描くんですか?
絵もそこだけ特に丁寧だし。キライじゃないから、まあいいケド」
(山形県・*塚淑子20歳学生)

う〜む、あのセクシーさはいったいどこから来てるんでしょうね。
ちょっと沙村氏に聞いてみよう(M中)

「初期の谷崎潤一郎が核なもんで、“脱がさないエロチシズム”ってんですか?
裸はもう美大で見飽きましたから」(沙村広明氏)

なるほど、美を最高のものとする耽美主義ってやつですか




 1994年8月号

第七幕 夢弾<其の一>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
戦うほどに強くなる女登場―――「夢弾」篇突入!


■扉絵作者名上キャッチコピー
縄文時代に興味アリ!


■扉絵キャッチコピー
返り血も似合う美しき百合の如き女、卍に近づき、その命を狙う!!


■トップページ柱書き
逸刀流総帥・天津が遊郭に!その狙いはいったい何だ!?


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜はさらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。
その卍を逸刀流は驚異とし、次々に刺客を送り込んでくる。
天津を捜し求める凜と卍の前にすさまじい力をもつ剣客たちが、今日もやってくる。


■欄外柱書き【作者近況報告】
某アマチュアバンドの破産宣告ライブにいって以来、右の耳が難聴ぎみである。
えっ!?締め切りが何?聞こえないっすよ、Y田さん。


■欄外柱書き【無限投書箱】
私は『無限の住人』を読むとき、必ず誰かになりきってページをめくる。6月号では凜ちゃんだったので、
閑馬に舌を斬られたときは痛さがひしひしと伝わってきて大泣きしてしまいました。
(広島県・ピノコ嬢14歳学生)
←毎回、斬られ役の人間になりきってたら痛そうだし、命が何個あっても足りなそうだのう。
しかし、そこまで感情移入していただいているとは感激の至り。これからも痛がりつつ読んでくだされ。
(担当Y田)

別に時代劇だろうと、未来SFだろうとかまわない。無限の戦慄に引き寄せられて読んでいるのだから……。
(石川県・西田*子嬢28歳主婦)
←激賞ありがとうでござる。これからもゾッと戦慄が走る漫画をお送りしよう。
でも、この欄外は大ボケもOK。どんどん出して下され。(担当Y田)

閑馬の持っている血仙殺は、もしかして革命的殺虫剤・蚊取り線香に次ぐ第2弾?(東京都・マン坊殿19歳)
←ち、ちょ―――っと違うと思うんだがのォ。どんな虫にも効くってわけじゃなかろうに……。
ね、沙村さん。(担当Y田)

卍の不器用なところが好きです。でも卍が兄貴だったら毎日のように厄介事を抱えていそうだ。
この前は着物をはだけて足を押さえる卍のなまめかしさに鼻血ブ―――しそうでした。
(東京都・ハラショー嬢)
←貧血には気をつけましょう。(担当Y田)

エッチな漫画だ……。(新潟県・アルレド殿19歳)
←このような投書、大量に届いておりますぞ。どうやら6月号で凜ちゃんが血仙蟲を啜らんとするところが
そうらしいのだが……。エッチだけじゃなく他のところもちゃんとみてくだされよ。(担当Y田)

凜ちゃんの舌を刃物で傷つけるとは、なんて非道いことを。傷口が口内炎になって激痛で食事が
できなくなるぞ。ああ、おぞましい。でも凜ちゃんのダイエットにはちょうどいいかも……。
(群馬県・吉野キング殿)
←わしもダイエットに励んでいるが、そうか。その手があったか……。でも、不健康だぞ。(担当Y田)

卍の果たし合いには、常に闇夜に浮かぶ満月がある。血気盛んな卍は血が騒ぐのだろうか?
ただひとつ確かな事は、卍は満月のよく似合う男だということだ。
(兵庫県・ステルス頭脳殿21歳学生)
←卍は「狼男」かっっっっっ!(担当Y田)

現在『無限の住人』普及作戦を実行中。とりあえず、今は口コミだが、単行本が出たら行きつけの
献血ルーム等のロビーに置く予定です!!ああっ、ゾクゾクするぜっ!
(大阪府・ボルト・ロッソ殿19歳学生)
←単行本1巻はもう少しお待ちくだされ。出ちゃったらもうどんどん宣伝をお願いする。頼んだぞ。
(担当Y田)

閑馬の話からだと、彼の凜いじめは無意味だったということになる。……なんて助平なじじいだ。
(香川県・松竹梅吉嬢)
←またまたH系ハガキ。この意味がわかりたいかたは、7月号でじっくりと意味をかんがえてくだされ。
(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
かんざしを捨て去った槇絵は、剣の修羅となる。
絶対無敵の卍も大ピンチ!


■ラストページ柱書き
卍の一言でかんざしを捨てた槇絵。剣士としての真の腕が次号明らかになる!!


■AMAZING ZONE
「フト思ったのだが、卍の顔面の傷は血仙蟲で何とかならなかったのだろうか……!?」
(秋田県・哀音零零九)

ムムム……痛いところをッ!!

「血仙蟲は『巣くった時の宿主の肉体を忠実に再現する』のがお仕事なので、それ以前に受けた
傷については、彼らの知ったこっちゃないんですよ……(苦しすぎる?)」
(沙村広明氏)

いやいや。実は、第1回の話に血仙蟲の宿る前の卍が出てきます。それは単行本では読めるかも。
ちなみに今秋には発売予定ですので、もうしばらくお待ちを!


■巻末次回予告
「女」を捨て、一剣士となった槇絵の剛の必殺技が卍を急襲する!!




 1994年9月号

第八幕 夢弾<其の二>
扉絵:卍(単行本第2巻巻末、ポストカード・ブック2枚目に収録)


■トップページ・キャッチコピー
束の間の休息―――この時でさえ人の修羅の如き欲望を思う凜である。


■扉絵タイトル上キャッチコピー
うたかたの人の生は夢の如し。しかして、修羅に生き、生の証を求めん。


■扉絵キャッチコピー
「狙われる少女」凜は女に変わり、「狙う女」槇絵は殺人者になる
―――その変化の鍵となるのは「不死の男」卍!!


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜はさらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。
その卍を逸刀流は脅威とし、次々に刺客を送り込んでくる。
そして、元芸妓の刺客・槇絵が卍の前に再び立ちはだかろうとしている!!


■欄外柱書き【作者近況報告】
夏は「フロに入っても、どーせ帰る途中で汗かくし」とかいって、銭湯へ行く回数が減る。
冬になると「あんまり身体汚れないし……」で銭湯へ行く回数が減る。男だねェ。


■欄外柱書き【無限投書箱】
さらば、凜よ。俺は今日から槇絵様に命を捧げるぞォ〜〜〜っ!!(青森県・野上*大殿16歳学生)
←また邪念なヤツが一人……。今度は槇絵のどこに惚れたのか描いてほしい。
貴殿のお便りをお待ちしてますぞ。(担当Y田)

天津のピアスといい、槇絵の半袖の着物といい、登場人物たちの美的感覚に感嘆させられる。
(鳥取県・ミディール殿18歳学生)
←うむっ、沙村氏の美的感覚といってくれい!じつは宿の壁とかなんかにもセンスあふれる小物が
かくれておったりする。お見逃しなきよう。(担当Y田)

登場する女性キャラクターは美人が多いですね。沙村さんの“好み”でしょうか?
(岡山県・うしろの正面H丸殿)
←このぺんねえむは何ぞや。恥ずかしいでござる。沙村氏の好み―――ん〜〜〜、
やっぱり好きだから描いてんだろうなァ。ね、沙村さん。(担当Y田)

8月号を読んで―――ああアー、卍さん、箸一本で突き刺しちゃ……。あっ、凜ちゃんまでねぶり箸!
―――こう感じさせてくれる二人を「ういヤツ」と思う。(愛知県・デミタスC殿25歳会社員)
←子供を見守る親のように読む貴殿の姿が見えるようであるぞ。お行儀はなっとらんが、
思わず心配してしまう奴ら……ここまで感情移入していただき、拙者、感謝感激の極みである。
(担当Y田)

『無限の住人』普及につとめる私の切実なる思いをもめた一句。
「後輩に貸すには重いアフタヌーン、早く出てこい単行本」。
……お粗末。(福岡県・ひし・きゅうはち殿)
←さすがに単行本の発売についてのご質問がとみに多くなっているでござる。
たぶん9月ごろ発売の予定なので、それまで、もうちっと待たれい。すまぬのう。
(担当Y田)

乙橘槇絵の服がチャイナドレス風になっているのは動きやすいためだろうが、そんな事より、
足がきわどいところまで見れるのがうれしい。(大阪府・*田圭介殿26歳会社員)
←ぬぬぬ、邪念が凝り固まっとる輩が最近多いのォ。でも、ホントは沙村さんの趣味だったりしてね。
(担当Y田)

ん〜〜〜、さすが万次!女の扱い一つでもいちいち渋くて格好いい!
乙橘とのカラミももそっと先まで見たかったなァ。お次は凜ちゃんとか〜〜〜?
(兵庫県・ヨシナカ殿18歳学生)
←今月の男どもは先走りが多いのォ……。まったく。ちゃんと作品の中身もよんでくれよな。
(担当Y田)

槇絵さんの仕込み三味線がほしいと思ったのは俺だけじゃないはずだ。(岐阜県・ライアン殿学生)
←商品化もしたいと書いてござる。しかし実際あると危険じゃのう。そうだ、創作ごころのある方は
ご自分で『無限の住人』の武器を作ってみたらいかがだろうか。よい出来の方は誌上掲載もしたいの。
(担当Y田)

相手を斬った時の絵が綺麗で好きです。これだけ綺麗だと、この一刹那、何を考えているのだろうと
考えてしまう。(東京都・寝待月翠歌殿)
←うむ、沙村殿は何を思っているのか。と考えつつ読むのも、また一興でありますぞ。(担当Y田)


■ラストページ柱書き
槇絵の目から涙が消える時―――非情なる対決開始!!


■本編次回予告
次号、槇絵が卍の宿を急襲!
非情にしてすさまじき戦い開始。


■AMAZING ZONE
「久々に出た沙村広明氏の『詠』。作品の隠し味として、秘かに期待しとります」
(神奈川県・鉛筆小僧(20)学生)

「自作の『詠』を作品中で披露するのは、身もだえするほど恥ずかしいのですが、それにも増して
恥ずかしいのは、その『詠』を作品中で誉めなきゃならないシーンを描く時です(第1話とか今回とか)。
穴があったら埋めたいです」(沙村広明氏)

ちなみに、沙村氏が「詠」をいつどうやって考えているかというと、仕事場で「ことわざ辞典」などを
読みながら、ウリャーッ!!と勢いで作ってしまうそうです。




 1994年10月号

第九幕 夢弾<其の三>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵キャッチコピー
天津を「最強」の剣士へと駆りたてるその深き業―――
槇絵もその渦中にあり!!


■トップページ柱書き
逸刀流統主・天津影久と槇絵の幼き日―――すでに業により結ばれていた二人である。


■欄外柱書き【作者近況報告】
最近、浜田マリの声が大変好きです。フレディ、オジー、キミたちのことは忘れないよ。
んじゃ!(って、オイ)


■欄外柱書き【無限投書箱】
たとえ槇絵が剣技の天才であろうと、悩み方は、男への愛を巡っての女のものだった。
こんなに女らしい女がはたして修羅になりきれるものなのか?
(愛知県・デミタスC殿25歳会社員)
←今回、はやくもその一端がかいまみえてござる。最終ページまでじっくりお読みくだされよ。
(担当Y田)

簡単に人の首が飛んじゃうおっとろしー漫画のなかに、静かなつっこみがある……『無限の住人』。
(滋賀県・MOAI殿)
←今回は緊迫感のなか、凜殿につっこみをお願いしました。あ、いつもか。(担当Y田)

痴話喧嘩にいきなりお銚子の降るあたり、「不死身」の泣きどころだよなあ……
凜ちゃん目がマジなんだもの。(大阪府・司空也殿)
←痛みってのは卍は普通に感じるんだよなあ。とすると相当痛い。
凜殿も卍をいたわってほしい拙者ではあるが……まだムリかも。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
卍を完璧にこえる剣技、そして卍に弱点がある!!
初めて死を覚悟する卍だっ。


■ラストページ柱書き
卍にとって最強の敵となる予感が、槇絵の変化した瞳に宿っている!!


■本編次回予告
次号、50頭の犬殺しの秘技がとくと見れる!


■単行本第1巻CMページ

イラスト:卍&凜(単行本未収録)

アフタヌーンKCに「卍」登場!!

体の中に血仙蟲を埋め込まれ、不死身となった人斬り「卍」。今まで斬った人間の数は百人。
その後悔から卍は刀を捨てようと悩むが、卍の命を狙う賞金稼ぎ達に妹を殺され、
彼らを皆殺しにしてしまう。そして卍は百人斬りの償いに、千人の悪党を斬ることを誓う。

「卍」の活躍がまとめて読める、待望の単行本!!


■AMAZING ZONE
「戦士の少しばかりの休息の話というのも時には味わい深いって感じです」
(愛知県・4649 20歳)

「すまん。今回も休息で。『蟲の唄』はキーワードは“不死、孤独、恐怖、変態、エロス”だったが、
『夢弾』では“逸刀流、人、恋愛、風流、エロス”なので、どーしてもおとなしくなっちゃうんですよ」
(沙村広明氏)

ですが次号ではバリバリの戦闘に突入です。こちらもスゴイのでご期待を。(Y田)


■巻末次回予告
恐るべし!槇絵の真の力の前に卍がついに初めての敗北か!?




 1994年11月号

第十幕 夢弾<其の四>
扉絵:単行本第3巻P.43と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
時代劇を超えた人間ドラマの最前線がこれだ。


■扉絵キャッチコピー
死ねぬ男・卍と剣の天才・槇絵が、ついに激突す!!


■トップページ柱書き

卍と槇絵は「男と女の関係」か―――ヤケ食いしてる凜である。


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜は、さらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。その卍に襲いかかる逸刀流の刺客。
今、眼前にたちはだかるのは、その剣の実力は天津をもしのぐ女・槇絵である。


■欄外柱書き【作者近況報告】
格闘ゲームはやらん奴だったが、最近初めて某ゲームにハマっている。そっち方面の
下積みがないから激ヨワで、「空とぶ死体」や「腹から手の出るお侍」にいーよーにされて、
百円玉が瞬く間に消え……………………。


■欄外柱書き【無限投書箱】
うおおおっ、やっぱり黒衣さんは渋すぎるッ!もっと長生きして「詠」を読みまくってほしかった。
(兵庫県・自由若武者殿18歳学生)
←前号再登場した黒衣鯖人。未だ凜の母の首を肩に載せておらぬ状態であったが、やはり詠が
好きであった。同様意見多数あり!沙村殿、ご検討されたらいかが?(担当Y田)

『無限の住人』を無限に増ページしてほしい。ひとつよろしく。(徳島県・上野*彦殿24歳会社員)
←おおッ、これぞ「無限」の面目躍如―――といきたいところだが、一〇〇〇ページ全部になると
困るのでボツ。でもいつかやりたいのでお待ちを。(担当Y田)

凜ちゃん、どーでもいーけどあんみつ一〇コも食べると太るぞ。(愛知県・女神の微笑殿)
←いやいや、拙者も同感である。これも同様意見多数。拙者もダイエットせねばそろそろ
体重二二貫になろうと……(注=一貫は三・七五キロの重さ。ということは!)。
(担当Y田)

凜ちゃんはすっかりカヤの外。しかし、凜も槇絵と同じく修羅の道を歩む女。槇絵の生きざまを
しっかり胸に刻みつけてほしい。(群馬県・みわぴく殿21歳会社員)
←次号ではその凜と槇絵が直接対峙する。乞うご期待。(担当Y田)

「強力な剣士を欠いたままふくれあがる逸刀流」ってオイッ黒衣鯖人、凶戴斗とか閑馬永空とか
十分強かったと思うぞ。それを強力でないといえるとは、天津影久、侮れぬ!!
(岐阜県・部下A殿17歳学生)
←ということは、もっともっと強い剣士どもが登場するということ!ともかく槇絵の次の剣士も
待っててくだされ。(担当Y田)

「男の孤独」って、なぜか女はひかれますよね。(静岡県・たかよ嬢18歳学生)
←卍のことか、天津のことか、はたまた……全員かも知れぬ。しかし、それを察する一八歳の
若きたかよ嬢。あなたもなかなか渋い趣味してますのお。(担当Y田)

それにしても毎回どんなかたちにしろ、必ず血をみなけりゃならない漫画だなァ……。
(広島県・寄生生物生産学部殿19歳学生)
←今回の血はいかがであったか。血と一口に言ってもそれにまつわる様々な人の想いもここにある。
そこのところも読みとってやってくだされ。(担当Y田)

単行本第一巻発売、おめでとうございます。実はすでに予約しました。私は10月号の凜ちゃんの
「べぇ〜〜〜」がとてもとても好きです。(福岡県・九連宝燈殿16歳)
←皆のもの、第一巻はすでに手にしていただいたかのう。渋い卍の顔が表紙であるので、
ぜひ御買上くださるようお願いしますぞ。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
卍の一言により、ついに感傷を捨て去った槇絵!
卍がメッタ斬りにあう!!


■ラストページ柱書き
生きる理由は人を斬る理由―――次号、槇絵の口からそれが語られる。


■本編次回予告
次号、槇絵の技の前に卍がバラバラになる!!


■単行本第1巻CMページ
イラスト:卍(第一幕扉絵)

新たな画を切り開く!!

独自の手法で描かれる斬新な絵の数々!
新しい表現に挑戦する沙村広明の初の単行本いよいよ登場!!

不死の身体を持つ人斬り「卍」。今まで斬った人間の数は百人。
その償いのため、千人の悪党を斬ることを誓った卍は、親の仇をとろうとする
凜の願いをきき、最強の剣士集団「逸刀流」の強者たちとの闘いを始める。


■AMAZING ZONE
「黒衣さんがまた見れてうれしい。あのスキンヘッドの大ファンです」
(北海道・フィーバーパワフル3)

「黒衣鯖人については、作者自身も『あっさり殺すんじゃなかった……』とか、少し後悔してたりして。
ハゲなら近々もう一人出す予定なので、そいつもハゲましてやってください」
(沙村広明氏)

いや、そういえば私も最近ハゲが進行中……スキンヘッドにしたらカッコイイかしら?
それはともかく単行本第1巻が絶賛発売中!!黒衣もたっぷり見れますのでこちらもヨロシク。
(Y田)


■巻末次回予告
卍の言葉が槇絵を殺人鬼にした!
卍、惨敗のピンチだ。




 1994年12月号

第十一幕 夢弾<其の五>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵作者名上キャッチコピー
最近は某格闘ゲームにハマってます!


■扉絵キャッチコピー
卍と槇絵の決着のカギは、わたしが握っている!!


■トップページ柱書き
卍の前で語られる槇絵と天津の約束。槇絵の心が迷っている!


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜は、さらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っとにたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。その卍に襲いかかる逸刀流の刺客。
今、眼前にたちはだかるのは、その剣の実力は天津をもしのぐ女・槇絵である。


■欄外柱書き【作者近況報告】
単行本の印税入ったら、風呂付きの部屋に引っ越そうか、または先月のナニの基板と
コントロールBOX買おうか。こんな2択で真剣に悩めるオレはタワケ者ですか?


■欄外柱書き【無限投書箱】
卍の武器のほとんどは変わったデザインをしていて、次の武器はどんなデザインかを楽しみにしている。
しかし実際に存在したら使いにくそうだ。(静岡県・有限の住人殿18歳学生)
←ごもっとも。それにしても誰か作ってみる御仁はいないかのう。一度試してみたいがの。(担当Y田)

卍と闘う槇絵は修羅場の女。甘味処で「えろえろ」してる凜も修羅場の女なのか。(兵庫県・宵待月殿)
←ま、ある意味で「修羅場」ですが……あまり突っ込まんでください。(担当Y田)

凜がヤケ食いしてゲロ吐くのも、ある意味エロスだと思う。(静岡県・はなたかだか殿26歳)
←ええっ、そうかのう。その心、もっとくわしく私に教えてくだされ。皆の者はいかがかも、
おハガキくだされよ。(担当Y田)

祝、『無限の住人』第1巻発売!もちろん買わせていただきました。「無限の蔵書」として
残しておきたい本である。(京都府・Cサインツ殿21歳学生)
←ありがとうござりまする。未確認情報ではありますが、早くも第2巻ももう少し待たれると
発売の運びになるとか、ならぬとか……情報をお待ちくだされ。(担当Y田)

単行本の黒衣鯖人に刺激され、『無限の住人』の詠を作りました。
「己が身を/修羅の道へと/突き落とす/業の定めは/無限の如し」。
(新潟県・山道*一郎殿18歳学生)
←いや、お上手。盛り上がってきたら、『無限の住人』詠の会でも作成しようかのう。
ところで単行本第1巻は絶賛発売中。書店になき時はご注文を。(担当Y田)

前号、あんみつ屋で凜ちゃんと話していた男は、凶戴斗の刀を研いでいた男と同一人物ですか?
すっごく気になる。(埼玉県・目がデス殿18歳学生)
←「本当に似てるの?」と気になる御仁は単行本第1巻の第3幕でご確認下され。(担当Y田)

『無限の住人』は漫画というメディアに非常に適していると思う。時代劇はやっぱり白黒だな。
(東京都・マン坊殿19歳学生)
←おほめいただき光栄でござる。こんな見方あった、楽しい発見についてのあなたの文、
お待ちしておりますぞ。(担当Y田)

ギャグメーカー凜ちゃん。これからも私たちに笑いを提供して……あれ、違う?(神奈川県・土流紅素殿)
←貴殿の待ち望むモノとは違うが、次号は凜がカッコイイのだ。ご注目を。(担当Y田)

最近すっかり“お茶目な”が枕詞と化した凜ちゃんですね。こうなったら(どうなったら?)
『甘味党』とか作って逸刀流に対抗しては。(長野県・飛天殿19歳学生)
←対抗できんと思うが。(担当Y田)

槇絵さんのあまりの強さにしばしア然。今回、卍のことが初めて心配になりました。
負けるな!ガンバレ、卍!!(徳島県・上野*彦殿24歳会社員)
←卍派、槇絵派に真っ二つの『無限の住人』読者の方々、今回でやっと戦いは終結。
ご感想をぜひお願いしますぞ。(担当Y田)

先日、単行本を買ってきて居間に置き忘れていたら、普段まったくマンガを読まない祖父が
熟読していた。それを見て『無限の住人』はすべての人を見入らせる魅力があると思った。
(静岡県・名倉*殿18歳学生)
←老若男女にこだわらず見ていただければ、もうありがたし!

喫茶店やパーラーに行くと無意識にあんみつを頼んでしまう私。Y田様、どうしたらよいでしょうか。
(神奈川県・ノンタン嬢23歳会社員)
←ううむ、ところでそれって凜のせい?もしや、彼氏に嫉妬してるとか……心穏やかにすることを
おすすめするが、心当たりなければ、単に貴女が好きなだけですので自分でどうにかしなさいッ。
(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
新展開!凜が天津と出会ってしまい戦闘開始。
卍よ、凜を助けるため走れ!!


■ラストページ柱書き
槇絵は去った。そして、何も語らず槇絵を送る天津は、加賀へ向かう!!


■本編次回予告
次号、凜と天津が偶然出会う。
戦闘開始で凜、大ピンチだ。


■AMAZING ZONE
「○ん兵衛のコマーシャルに出てくるレジの女の子は凜に似ていると思ったのはオレだけか」
(栃木県・ロンリーライダー30歳)

「うーん、作者のイメージで言わせてもらうと、凜は“若い頃の和泉雅子”なんだよね(すげー贅沢)。
ちなみに卍は丹下左膳で、槇絵は天野可淡の人形と吉永小百合、天津はトカゲです」
(沙村広明氏)

ちなみにこちらも単行本2巻が12月発売予定だ。よろしく。


■巻末次回予告
凛と天津が路上でハチ合わせ!
卍が凛を助けに急ぐ。間に合うか!?




 1995年1月号

第十二幕 斜凜<其の一>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵キャッチコピー
仇を討つために早く強くなりたい!!


■トップページ柱書き
少しでも強く!仇をとるため特訓を始めた凜である。


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜は、さらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。その卍と凜を襲う刺客たち。
凜の身を守りきれるか不安を感じた卍は、凜に生き延びるための技を教え込む決意をした。


■欄外柱書き【作者近況報告】
えー、12月17日発売の2巻は、装丁もガラッと変わって描き直しも1巻より多く、巻末付録もついてるので、
わりとお買い得かと存じあげます(書くことなかったんだな、沙村……)。


■欄外柱書き【無限投書箱】
お初姐さんが「また色里に戻るんだ」っていったとき、え?パリに行くの、その時代に?いいなあ。
と思った自分は本州から離れた経験がない。(神奈川県・鉛筆小僧殿20歳学生)
←字は似てるが、そりゃ「巴里」じゃ!!(担当Y田)

卍と凜ちゃんはきっと“二人で一つ”なのだろうと思う。これからも決して離れることなく二人仲良く
がんばってほしいと思う。(徳島県・上野*彦殿24歳会社員)
←応援ありがとう。今回は凜が一人で戦うが応援を頼みますぞ。(担当Y田)

卍よっ。(凜を)鍛える、とかいって夜のほうを鍛えるんじゃないぞ。(愛知県・おたくな学生殿17歳学生)
←お主なァ……H。(担当Y田)

槇絵が血仙蟲を手に入れたら無敵だと思う。強いし、ずっと美人のままだし。(新潟県・丸山*殿18歳学生)
←「ずっと美人」というところが肝要じゃの。(担当Y田)

私は友人と二人で、どちらが先にあんみつ10個食べれるか競って、私は6個、友人は8個めで戻して、
店を掃除させられた。(静岡県・迦楼羅殿)
←本当にやる御仁がいるとは思わなかった。ある意味では立派だが……のう。(担当Y田)

卍の斬られる場面はまるで額に入れられた絵画のように……うまいですね。(千葉県・CHAKA殿22歳)
←額入れ用にもう1冊、ぜひアフタヌーンをお買い求めください。ね、ね(セ、セコイ)。(担当Y田)

槇絵さん強すぎます。僕と一緒にアメリカへいきませんか。もちろんボディーガードとして。
(静岡県・コンチャン殿25歳会社員)
←卍を連れてくより、色気もあるしのう。ご要望にお答えできぬが、お気をつけて。(担当Y田)

時代劇化を求む。賛同者の皆さん、お返事を。卍=赤井英和、凜=和久井映見、天津=豊川悦司
というキャストはどうでしょう。(東京都・但馬*殿)
←ふうむ和久井映見は好きです(笑)。個人的に(笑)。(担当Y田)

槇絵が去っていく前に言った「ずっとその娘を護ってやって下さい」。この言葉に心からこみ上げてくる
ものがありました。でも最後は同じこみ上げるでも別の物で締めくくってもらってスッキリ……
ってするわけねーだろ、ったく。(大阪府・藤井**殿20歳)
←あ、あまりにも汚すぎるぞ……お主。(担当Y田)

先日駅前で甘栗を売っていたので、みやげに買っていこうと思い、「天津(あのつ)甘栗下さい!!」
といってしまい、思いっきり恥ずかしい思いをした。……いやあ『無限の住人』の読みすぎですね。
(千葉県・無職の住人殿25歳会社員)
←そりゃ「てんしん」だってば!!天津っていやウチの実家の近くの天津飯店はうまいんだよなあ。
(担当Y田)


■ラストページ柱書き
スゴ腕の男は、憎い仇の天津!凜に奥の手は果たしてあるのか!?


■本編次回予告
次号、天津対凜が実力勝負。
打つ手のない凜はどうする!?


■単行本CMページ
イラスト:卍(単行本序幕扉絵)

不死の身体を持つ人斬り「卍」。今まで斬った人間の数は百人。その償いのため、
千人の悪党を斬ることを誓った卍は、親の仇をとろうとする凜の願いをきき、
最強の剣士集団「逸刀流」の強者たちとの闘いを始める。


■AMAZING ZONE
「静と動が交わる一瞬の間が絶妙。前回の槇絵との戦いは特にイイ!ところで沙村さんの
おすすめ時代劇って何ですか?」(東京都・ケロリン27歳)

「俺が時代物を描こうと思ったのは谷崎潤一郎の『刺青』を読んだからだったな……。
だからTVや映画のチャンバラ物ってよく知らないんですよ。で、別におすすめはしませんが、
『SFソードキル』と『カブキマン』。友人を3人以上集めて、ベロベロに酔っぱらって観てください」
(沙村広明氏)

そんな時代劇(?)を頭に思い描きつつ12月発売の単行本第2巻を読み、さらに重版のかかった
1巻も読むとこの年末は完璧だ!(何が?)


■巻末次回予告
卍なしで戦う凜、黄金蟲を上回る秘奥義がさく烈。
果たして天津に通用するか!?




 1995年2月号

第十三幕 斜凜<其の二>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵キャッチコピー
凜、憎むべき宿敵と激突!!


■トップページ柱書き
親の仇・天津と偶然会ってしまった凜。復讐はなされるのか。


■欄外柱書き【前号までの道行】
浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜は、さらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。その卍と凜を襲う刺客たち。
その凜が、卍と剣技の特訓中、偶然天津と会ってしまう。絶体絶命の凜である。


■欄外柱書き【作者近況報告】
昔の劇画作家は、着物で生活した人が多いせいか、和服を描くのが大変うまい。己の自画像も着物だが、
実物は常にシャツとジーンズなので「こりゃいかん」と思い、古着屋で浴衣を一着買った。
浴衣で冬を越す気ィかいな。


■欄外柱書き【無限投書箱】
逸刀流師範でありながら、人里離れて技の特訓とは……。努力家・天津。この男、あなどれん。
(徳島県・上野*彦殿24歳会社員)
←その男の哲学が今回明らかに!ご感想もよろしく頼む。(担当Y田)

「詠の会」やりましょうよゥ。詠みだめして待ってます。(埼玉県・さんちょ♪嬢23歳)
←拙者こそお待ちしてます。いっぱいたまったら必ず掲載するからね。(担当Y田)

今月の注目は焼きトウモロコシ。ストーリーよりも食べ物にこだわってしまう私をしかってください。
(静岡県・静岡***嬢18歳学生)
←いや、許す!!私もこの秋に食いすぎで太った。さらに年末がコワイ。色気より食い気よのう、
やっぱり。(担当Y田)

『無限の住人』詠の会様へ。詠を作りました。
「死ねぬ身が/夢幻(無限)の罪に朽ちぬとも/甦らん/守る君がため」
(愛知県・十三番茶殿15歳学生)
←まずは一通ご紹介しました。何か判断基準も作らねばな。次号まで待て。(担当Y田)

小泉今日子の「月ひとしずく」のシングルカバーは槇絵を思わせる。(京都府・緑茶娘嬢19歳学生)
←拙者はそのカバー、まだ見ておらんかった。キョンキョンに槇絵は似ておったか。
むー、実は拙者キョンキョンの大ファンなのよね。(担当Y田)

実写の時代劇もよいけど、全体をモノクロかセピアで、斬る場面のキメのシーンをカラーにする
アニメーションはどうでしょう。監督は市川昆さん。(北海道・野ノ村**殿28歳)
←全編モノクロってのはシブイのお。そういえば、「ベルリン・天使の詩」って映画も一部だけカラーで
カッコよかった。見直してみるか。(担当Y田)

「才能がどーたら」って、ウルドと同じ事を言ってる―――っつう指摘は何通集まってるんでしょうか。
凜よ、スクルドと勝負だ。ねっ、Y田さん。(群馬県・みわぴく殿21歳会社員)
←そりゃ、貴殿だけだよ。そこまで読んでくれてるのは。しかし、これもありがたい。(担当Y田)

凜の背中とうなじにドキッとさせられましたが、一番色気があるのは黄金蟲を放つときの妖艶な顔ですね、
やっぱり。(兵庫県・ヨシナカ殿18歳)

卍の使っているキセル。なぜオノと合体してるのだ、とォ―――っても気になってしかたがない。
(青森県・爆炎龍殿16歳学生)
←それは卍は全身武器だからなのだ、と思う。沙村さ―――ん、どうですか。(担当Y田)

連載当初、14歳の誕生日を迎えた私も2月号が発売されるころには15歳です。少しずつ少しずつ、
凜ちゃんに近づいているのかと思うと不思議な気持ちです。(広島県・ふぉれすと嬢14歳学生)
←1年前、貴女のハガキを欄外に掲載した記憶アリ。あなたはどんな女性になるのか。
凜とともに成長してあげてください。(担当Y田)
                             
対槇絵戦。リターンマッチはあるのでしょうか。このままでは「無念の住人」になってしまう。
(福岡県・ピエロ殿23歳会社員)
←うまい!座ブトン、じゃなくってテレホンカード1枚。


■欄外柱書き次回予告
天津は加賀へ助っ人探しの旅に。
すごい剣客登場だ。


■ラストページ柱書き
父の仇をとるために、皮肉にも父から離れてしまった凜。その悲しみを卍の胸でいやすのであった。


■本編次回予告
次号、天津加賀へ旅立つ。そこで会ったのは完全無敵の剣客である。
天津が負けるぞ。


■単行本第2巻CMページ
イラスト:卍(単行本第2巻表紙)

「逸刀流」を親の仇とする凜とその用心棒の不死身の男「卍」。逸刀流はこの2人に刺客を
指し向けた。その男・閑馬永空は卍と同じ血仙蟲で不死身となり、200年生きてきた。
不死身の男2人の凄絶な死闘が始まる。


■AMAZING ZONE
今号、巻頭登場の『無限の住人』にはこんなチェックが入ってます。

「劇中で食べていたのは『とうもろこし』なのに、なぜ川の水がそんなに冷たいの」
(兵庫県・リーゼント頭19歳)

「作者、担当、チーフの三重チェックは、通称『ザル法』とも呼ばれ、このようなミスが当然のごとく
横行するのを読者諸君は指をくわえて見ているより他にない。いったいどーなっているんだ、
この国の政治は!!」(沙村広明氏)

いやいや、あれは山の中だから夏でも水は冷たかったのだっ!ということにしといてくれ。
さて、単行本最新刊第2巻も絶賛発売中。第1巻も大重版ができてますので、こちらもよろしくね。
(Y田)


■巻末次回予告
新たな同志を募るために加賀へ旅立つ天津。
条件は彼以上の剣の使い手。




 1995年3月号

第十四幕 羽根は静かに<其の一>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵キャッチコピー
縁日を楽しむ卍たちの前に、新たな仇敵が出現する!!


■トップページ柱書き
祭り、縁日―――凜と卍の平安な時である。


■欄外柱書き【前号までの道行】

浅野道場を祖父の仇とする逸刀流師範・天津は、浅野道場全員を暗殺。
残されし浅野家の一人娘・凜は、さらに天津を仇とし、不死身の男・卍を助っ人にたのむ。
卍はその身に埋め込まれた「血仙蟲」により不死身の肉体を得た男。
その身体ゆえ人斬りの修羅道を生きねばならない運命なのだ。その卍と凜を襲う刺客たち。
そんな血なまぐさい世界を逃れ、ひととき祭りに遊びに来た二人であった。


■欄外柱書き【作者近況報告】
新年の抱負……って、一月も残り一週間というところに来て、それだけならまだしも、場合によっちゃー
二月二四日まで書店に並んでるかも知れねー雑誌で新年の抱負ってお前……と思うけどね。オレも。
とりあえず今年は「起きたら夕日が差してた」ってゆー生活をどーにかしねーとな。
あ、あとイースター島に行きたい(「行きたい」って、七夕じゃねーんだからよ……)。


■欄外柱書き【無限投書箱】
「剣士の責問」か。深いなあ。凜への丁寧な講釈の中で「鬼と呼ばれようが構わん」などと
わざわざ云ってしまうところをみると、天津は凜にいろんな意味で期待しているのかも。
(愛知県・ドミタス殿26歳会社員)
←天津がなぜ凜を斬らなかったか―――その答えもここにありそうじゃな。(担当Y田)

「威嚇」「滑稽」「束脩」「畢生」―――『無限の住人』がひと昔前にあったら、希望校に入れたかもしれない。
(静岡県・だから国語は嫌いです殿25歳会社員)
←なあるほど。タイトルを『無限に国語に強くなる住人』とでもしようかのう。(担当Y田)

『無限の住人』を読むと日本文化のすばらしさを再認識させられます。和歌とか、日本刀とか、着物とか。
殊に日本語の響きのカッコよさや美しさは久しく気づきませんでした。ってわけで、次は詠、送りますね。
(兵庫県・ヨシナカ殿)
←いやいや、ここに描かれたものはあくまで想像上のものということで。そんなにほめられると……。
とにかく、詠、待ってるぞ。(担当Y田)

某時代劇漫画では主人公が斬られても傷がつくだけだが、この漫画ではたとえ主人公であっても
身体が豆腐がごとくバラバラになる。こういう刀の斬れ味が余すことなく描かれているところから
「やっぱ違うぜっ」と思わせる。(大阪府・タカノリ殿17歳)
←おほめいただきありがとうだが、貴殿、ふつうバラバラにされたら主人公が死んで、
話が終わってしまうので比較はやめようね。(担当Y田)

蝦夷のクトネシリカに続き、ネパールの頭椎ですか。そのうち、スコットランドのダークやローマのサリッサ
なんかも登場するんですかね。この漫画。(大分県・土屋**殿16歳学生)
←すべて武器の名前です、これは。武器については大重版ができた単行本2巻をご覧くだされ。
沙村氏解説付きですぞ。必見。(担当Y田)

2月号の天津の言葉に納得させられましたが、しか〜〜〜し、最後に凜ちゃんを泣かせるなんて、
月に代わって……じゃなくて、卍に代わってお仕置きよ!!(大阪府・藤井**殿20歳)
←貴殿は『セーラームーン』の読みすぎじゃな。最近、凜ネタ、天津ネタが多いが、
卍も応援してやってくれよな。(担当Y田)

卍、凜、天津で、主人公はこの3人のどれか。それを決めるのは読者。読者の感性を問われる漫画だ。
(群馬県・みわぴく殿21歳会社員)
←いやいやこちらは、いつも読者に感性を問われてると思って作っております。
ご意見もよろしく頼みますぞ。(担当Y田)

天津の性格とか哲学って、なんかすごくかっこいいですね。凜が天津に惚れやしないか心配だ……
って気のまわしすぎか?(岐阜県・ハルゑもん殿17歳学生)
←確かに顔も美形だしのお。凜があの天津の言葉の呪縛からいかに逃れるかも見どころ。
期待して待て。(担当Y田)

卍よ!!あの男(天津)に勝てるのか。いっつも手先に殺されそうになってるのに。(福島県・000殿17歳)
←ごもっとも。しかし、凜の成長度もこれからの闘いのカギだ。見守ってくだされよ。(担当Y田)

凜ちゃんに忠告してやるが、相手をちゃんと見ながら「黄金蟲」を使えば、もっと命中率は上がるぞ。
(和歌山県・血風刃殿)
←同意見多数。拙者、幼少のころ野球のバッティング練習で同じことを言われたような気がするのう。
(担当Y田)

謹賀新年。今年も卍のすさまじい刀さばきに期待します。また、お凜のボケにも期待します。
(埼玉県・岡村**殿)
←いやあ、たくさんの年賀状かたじけない。返事はこの欄のこれにて御免。今年もよろしく。
今号の年明けイッパツめの凜のボケはいかがだったかの。感想もくだされよ。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
偶然、イジメられてた新夜の息子を助ける凜。
お礼にと新夜の家へ。対決か?


■ラストページ柱書き
新夜を見て凜の顔色が変わる。奴も仇の一人なのだ!!


■本編次回予告
次号、新夜の家に単身乗り込む凜。
両親の仇は討てるのか。


■AMAZING ZONE
「天津はもっと無口かと思ったけどよくしゃべりますね。のほほんとしてないで、
自分の信念(こだわりかな)を持って動いてます。こりゃあ強いですわ」
(静岡県・永井**19歳学生)

「そーいや、連載開始後しばらく天津の出番が全然なかったもんで『彼は今、何やってんですか?』
という読者のために『今日の天津君』ってゆー『トニー'Sスペシャルドキュメント』みたいなページを
くっつけよーかって企画があったなあ……デフォルメされないでよかったね、天津君」
(沙村広明氏)

もう少しで3頭身になるところだったのか、天津も……。ところで、単行本の1、2巻が大重版できました。
これでまだ手に入れてない人も安心。書店になくてもご注文くださいね。


■巻末次回予告
新夜は凜の父親の仇!?
凜は単身決着をつけに乗り込んで行く。

 


 1995年4月号

第十五幕 羽根は静かに<其の二>
扉絵:単行本と同じ

口絵ピンナップ:卍&凜(ポストカード・ブック9枚目に収録)
ピンナップ裏:【現世七生八死】(単行本第4巻巻末に収録)


■単行本CMページ
イラスト:凜、槇絵(作中カット)

女剣士の生きざま、とくとご覧!!

凜:逸刀流の剣士達に両親を殺され、逸刀流の頭主・天津影久の命を狙う。

槇絵:逸刀流の刺客。剣士になる決心がつかずに悩むが、その剣技は天津をしのぐ。

体の中に血仙蟲を埋め込まれ、不死身となった人斬り「卍」は、百人斬りの償いに千人の
悪党を斬ることを誓った。卍は剣士集団「逸刀流」を親の仇とする凜の用心棒になり、
次々と差し向けられる逸刀流の刺客達と凄絶な死闘を繰り広げる。


■【現世七生八死】欄外柱書き
読めば必ず当たる!登場人物が占う貴殿の運勢。まずはお試しを!!


■扉絵タイトル上キャッチコピー
最前線をゆくネオ時代劇、ここにあり!


■扉絵キャッチコピー
ひとり夜の 水面に映える我が身見つ 思うは父母か 憎き仇か―――。


■トップページ柱書き
両親の仇を見つけた凜が消えた。どこだ!


■欄外柱書き【前号までの道行】
「勝つことこそ剣の道」という逸刀流統主・天津に父を殺された少女・凜は、両親の仇を討つため、
その身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にたのむ。しかし、いざ天津と対面した凜は、
天津の理論に圧倒される。この仇討ちは正しいのか―――悩みつつ卍との旅は続く。


■欄外柱書き【作者近況報告】
あのー、どなたか「ザ・ニュースが活動休止間際に、某少女漫画家と組んで作ったというアルバム」
について、タイトルその他知っている人がいたら教えて下さい。ほぼ全員と思われる
「何の話だかさっぱりわからんわ」という読者の皆さん、すみません。


■欄外柱書き【無限投書箱】
私は『無限の住人』を日本中に広めるためにいろいろな雑誌に投稿してますが、まだ1回しか
載ったことがありません。でも、これからも頑張って送りつづけます。(神奈川県・土流紅素殿)
←かたじけない。お礼にテレホンカード。(担当Y田)

子供を充分に納得させる親父の仮面、依頼されたらかまわず斬る刺客の仮面―――
川上新夜の素顔はいったいどちらなんだろう。(神奈川県・龍球嬢22歳)
←それは、次号のお楽しみ。クライマックスは次号より開始じゃぞ。(担当Y田)

天津は大腿部を強く打ったんじゃないんですか?思い過ごしであればいいけれど……。
(北海道・野ノ村**殿28歳)
←いや、健康をお気遣いいただきかたじけない。あの斧をモモでとめたシーン。
大丈夫じゃないかと思いますが、いかがですか沙村さん!!(担当Y田)

二人の童に語る川上新夜を見て、なぜか彼の心の中に寂しさを見つけてしまった気がする。
(東京都・八坂**殿21歳)
←それは、いかな寂しさか。想像してみるのも一興かと存ずるぞ。(担当Y田)

酒屋の親父よ(スデに親父よばわり)。私でよければ好きなだけ櫛を買ってくれるがよい!!(笑)
でも、本命は凶なんだな(外道)。(香川県・年賀状太郎嬢)
←この方、次の刺客に酒屋のオヤジを指名しておる。しかし……弱そうじゃ。(担当Y田)

卍と凜ちゃんとかけて、サボテンとときます。そのこころは、どちらも「水いらず」です。
(愛知県・十三番茶殿15歳高校生)
←うまい、ってなんか『笑点』みたくなってきたな。この欄は。
ま、とにかくテレホンカードでも座ブトン代わりに。(担当Y田)

実写化するなら卍は渡辺謙さんに!!復帰はまだ先とはいえ、白血病なる大病を一度のみならず
克服されたら、まさに不死身の卍にふさわしいのでは?(京都府・緑茶娘嬢17歳学生)
←役者も不死身とはいいのう。ところで以前掲載のとき、貴女の年齢を間違ってしまったとか。
本当にすみません。(担当Y田)

前号を見て―――あんな事があった間、ずっと眠っていたなんて。卍よ、用心棒やる気あるの?
(大阪府・カニ道楽殿26歳会社員)
←凜が天津に追い詰められてたのに……。ま、人も生理現象には勝てないから、ねっ……って、
それどころじゃない?失礼しました。以後反省します。(担当Y田)

あの通りすがりの風鈴屋は、沙村氏ご本人ではなかろうか。答えを教えて。
(群馬県・みわぴく殿21歳会社員)
←拙者もそう思ったんだが、沙村氏は否定しておられる。(担当Y田)

『無限の住人』の大きなポスターが欲しい。白黒でピシッと決まった卍のポスターなんてカッコイイと
思うのですが、プレゼント用に作ってくれませんか。(愛知県・HAPPY T・T殿20歳学生)
←希望どおり、とはいかぬまでも今号のピンナップはいかがでござったかな。
ま、裏は愛嬌として、ご感想を頼みますぞ。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
ついに親の仇・川上新夜と対面する凜。
倒そうとするが、逆にピンチに。


■ラストページ柱書き
仇・新夜のところへ行った凜。卍も凜を探しに出る。


■本編次回予告
次号、凜が新夜に襲われる!
卍の救出は間に合うか。


■AMAZING ZONE
「凜に風車を売りつけていった人物がインパクトがあったので、勝手に『弥七』と名付けて楽しんでいます」
(愛知県・浅野*博)

「僕は初対面の人にかなりの確率で『漫画の登場人物に似てる』と言われますが、特にあの風車屋は
『そっくり』(担当談)だそーです。締め切り前日とか、確かにあーいう感じかも……」
(沙村広明氏)

確かに私も似てると思う(M中)。


■巻末次回予告
新夜の息子の案内で彼の家を訪れた凜を意外なワナが待つ!?

 


 1995年5月号

第十六幕 羽根は静かに<其の三>
扉絵:単行本と同じ

アフタヌーン表紙:卍(単行本第4巻中表紙、ポストカード・ブック11枚目に収録)


■扉絵タイトル上キャッチコピー
刮目せずにいられぬネオ時代劇がこれだ!!


■扉絵キャッチコピー
我を育てし人を血で汚す者―――
彼を凜は許さず!!


■トップページ柱書き
まだ凜が子供のころ……祖父と過ごした記憶である。


■欄外柱書き【前号までの道行】
「勝つことこそ剣の道」という逸刀流統主・天津に父を殺された少女・凜は、両親の仇を討つため、
その身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にたのむ。しかし、いざ天津と対面した凜は、
天津の理論に圧倒される。この仇討ちは正しいのか―――悩みつつ卍との旅は続く。


■欄外柱書き【作者近況報告】
「辰、父いてる?」「何、やってはるよ」「残りは?」「『やはりこの夜は徹夜になる』て云うとった」。
回文……ってヒマだな、オレも。


■欄外柱書き【無限投書箱】
占いに出てきた八百比丘尼さん。だらい・ら○には、そう簡単には会えないと思うんですけど……。
(大阪府・勤皇の志士殿26歳会社員)
←前号のピンナップの占いも楽しんでいただけたようだのう。さて、勤皇の志士殿。それでも会いにいくのだ。
それが己の未来を切り開く道だ!!あれ、天津みたくなっちゃった。(担当Y田)

剣士としての自覚、人間としての魅力、女としての美しさを持ちはじめている凜がいとおしい。
(神奈川県・龍球嬢22歳)
←同性をも引き込む魅力を持ってきた凜。次号も大人への端境期にある凜と新夜の対決を
お楽しみくだされ。(担当Y田)


■ラストページ柱書き

初めて明かされる新夜の正体。凜の辛い記憶はいまだ脳裏を離れず!!


■本編次回予告
次号、新夜が凜に襲いかかる。
卍はまだか!!


■単行本CMページ
イラスト:卍VS.槇絵(作中カット集)

卍VS.槇絵!!不死身の男と天才女剣士の激闘、たっぷりとお見せします。

幼き日に“業”により結ばれた天津のために協力することを決意した槇絵は、再び卍の前に現れた。
天才的な剣技で終始卍を圧倒していた槇絵は、人を斬ることへのためらいを捨てきれず苦悩する。
しかし槇絵は卍との死闘の中で、自分の闘う理由を見出し、天津と決別する。


■AMAZING ZONE
「今回は凜ちゃんが扉ですが、逆さに見ると凜ちゃんが巨人に見えて怖いです。
それに後ろの月をあわせると思わず拝んでしまいますね。仏様みたいで」
(大阪府・藤井**(20))

「実は表紙登場率ナンバー1を誇る凜。連載当初まったく愛着のわかなかったこいつも、
いじめてるうちに愛が持てるようになりました。どーでもいーけど先月のカラー、
身長差がありすぎっスね。すみません」
(沙村広明氏)

ちなみに4月21日発売の単行本B巻の表紙も凜になる予定(担当Y田談)だそうです。
4月21日には凜を探してくださいね?


■巻末次回予告
新夜は息子のために改心していた。
斬るか否か悩む凜に卍が助言を!

 


 1995年6月号

第十七幕 羽根は静かに<其の四>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
人間の生き様を深く考えるネオ時代劇!!


■扉絵キャッチコピー
人の命を贖えるもの―――
それは「人の命」のみ!!


■トップページ柱書き
母を汚した男・新夜と対峙する凜。母を思う気持ちを新たにし、涙する。


■欄外柱書き【前号までの道行】
「勝つことこそ剣の道」という逸刀流統主・天津に父を殺された少女・凜は、両親の仇を討つため、
その身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にたのむ。そして、母を陵辱した逸刀流の
新夜を見つけ、単身乗り込む凜は、息子と幸せに暮らす新夜に、悪夢の一夜を語り聞かせる。


■欄外柱書き【作者近況報告】
ついにフロ付きの部屋に引っ越したのですゥ。んー、フロっていいですゥ。暇があったらフロで寝たいですゥ。
家賃が2倍で泣けますゥ。それはそうと、「アニマルX」のCDについての情報くれた皆さん、
ありがとうございますゥ。


■欄外柱書き【無限投書箱】
「凜」ちゃんとかけて「洗剤」ととく。そのココロは!きっときれいになるでしょう。お粗末。
(愛知県・おたくな学生殿18歳)
←うまい。早く成長した姿を見たいのう。(担当Y田)

久しぶりに凶や黒衣鯖人が出てきてくれてうれしい。それにこれから登場するであろう逸刀流の
剣客の姿に期待がふくらむ。(静岡県・タコチュー殿23歳会社員)
←沙村殿によると凶などは、まだまだこれから登場する予定もあるとかないとか……
思い切り期待をふくらませ待っててくだされよ。(担当Y田)

押さえ込み&ゴタク封じの指突っ込み。作品中ではすっかりポピュラーですね。でも、凜の母の場合は
思い切り噛んでもよさそうに思えたけどなァ。(愛知県・ドミタス殿26歳会社員)
←この指突っ込み、沙村殿の嗜好がわかりますなァ。しかし、Hでござる。(担当Y田)

4月号のピンナップ。画びょうで穴を開けるのがもったいないので、パズルの額縁に入れて飾ってます。
(熊本県・濱田**殿18歳学生)
←ありがたいことです。裏はコピーをとっておくのもよいぞ。(担当Y田)

『無限の住人』ついにゲームセンターに登場。「殿様の野望2」というゲームで
「主人公の卍が死なないのは何故?」という問題がある。
答えはA体内に虫を持っているんですが、知らない人が見たら、卍さんを誤解するのでは?
(宮城県・伊達政宗で天下を平定したい山田スクルド殿17歳)
←しかし、お主のペンネーム、長いのう。(担当Y田)

ただのわがまま娘と思っていた凜が大人びて見えるのは気のせいか?オッサンとのやりとりでも
いつ切れるのか期待していたのだが。やっぱり槇絵の影響が大きかったかな?
(兵庫県・ヨシナカ殿)
←その真相やいかに。誰の影響かのう。それを考えるのも一興だの。(担当Y田)

あの鯖人が割合マトモに見えるというのだから、その凄惨な過去、少女の胸一つにはあまりにも
重すぎます……。(大阪府・司空也殿)
←うむ。それを卍が引き受けて斗います。ご期待くだされ。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
卍と新夜の対決開始!!
しかし刀を持たぬ新夜に卍が追いつめられるぞ!!


■ラストページ柱書き
ついにキバをむき出しにした新夜。二年前の惨劇はくり返されるのか!!


■本編次回予告
次号、卍が凜に追いついた!!
だが新夜の意外な技に大ピンチだ。


■AMAZING ZONE
「新夜が凜の母親に施したマーキングには何か意味があるんでしょうか」(栃木県・杉松(17)学生)

「うろ覚えですまんが、縄文時代では婦人が懐妊すると子供の形をした土偶を作って文様で彩り、
子供が生まれた時それを破壊するという。こうする事で土偶が子供にかかるはずの病気などを一身に
……すまん、関係ないね。あれは新夜の趣味です」
(沙村広明氏)

作中のキャラクターの趣味は、かなりの確率で作者の趣味だったりしますが……。まっ、いっか。
ちなみに私(Y作)は、あのシーン趣味でした。卍と槇絵の死闘を描いた単行本3巻もよろしく!!


■巻末次回予告
新夜を斬れば練造は凜と同じ境遇に……。
悩む凜を見て卍も迷う。

 


 1995年7月号

第十八幕 羽根は静かに<其の五>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
人の生き死にをち密に描くネオ時代劇


■扉絵キャッチコピー
新夜、凜を冒瀆す!!


■トップページ柱書き
母の仇をとりにきた凜だが、その仇敵・新夜の手に落ちた!!母の二の舞となってしまうのか。


■欄外柱書き【前号までの道行】
「勝つことこそ剣の道」という逸刀流統主・天津に父を殺された少女・凜は、両親の仇を討つため、
その身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にたのむ。そして、母を陵辱した逸刀流の
新夜を見つけ、単身乗り込む凜は、逆に新夜に襲われてしまう。卍は凜の行方を、必死に探す!!


■欄外柱書き【作者近況報告】
「デザエモン」っていうゲームツールに遅ればせながらハマっている。キャラクターをドットで描いて、
「ちッ!これじゃ美人に見えねえぜ」とかやってると、ゲーム会社にいる友人たちの気持ちがよく判る。
深いぜ、ドット絵。


■欄外柱書き【無限投書箱】
凜はいつ見ても甘いわなー。人間の心を保ち続けることは、すなわち負けなのか。最近じゃ、
安川くんに次ぐアフタヌーンのやられ役の代表格。(東京都・鉛筆小僧殿)
←安川くんと比較されてしまうとはのう。貴殿ならばどうしたか?そのあたりも教えていただきたい。
(担当Y田)

人には守りたいものが一つはある。新夜にとっては練造であり、卍にとっては凜であろう。
そんな二人、僕はどっちも死んでほしくないな。(福島県・000殿17歳学生)
←しかし、どちらかが死なねばおさまらぬ。その決着やいかに。この二人の行く末をお楽しみに。
(担当Y田)

祝、卍出演。沙村の旦那。前号の290ページ。あっしは見逃してねーですぜ。
な、なんとヤツらがいるじゃないですか。きっとお面屋の新夜が店でも出してるのでしょう。
(茨城県・無脳の住人殿)
←『ディスコミュニケーション』の中におります。興味のある方はお探しくだされ。
しかし、某を探せみたいのだ。(担当Y田)

藪をつついて毒蛇を出した凜。気持ちはわからぬでもないが、やり方が甘かったようですね。
せめて、卍殿が間に合えばよいのですが。(兵庫県・夏野うねり殿24歳)
←という次第で間に合った卍ですが……、卍もやり方が甘いようで。(担当Y田)

単行本3巻発売おめでとうございます。次の4巻は逸刀流の連中を扉絵に出してください。特に槇絵を!!
(大阪府・藤井**殿20歳)
←第3巻は凜の表紙で全国書店にて発売中でござる。槇絵編の前半を収録してあるので、
槇絵ファンの方はよろしくごひいきに。(担当Y田)

「詠の会」は実現してほしいです。でも、その前に少し勉強しとかなくては……(苦笑)。
「武器屋24時間」もコーナー化してほしい……(ワガママ)。(福岡県・切羽津丸嬢)
←いやあ、勉強せずとも結構。ちょいとギャグ的な感じでお願いしたい所存でござる。
出来次第では沙村氏がお答えしますぞ。(担当Y田)

ビートたけしは時代劇について「時代と文化の空気を身につけないと、勧善懲悪物語に自閉していくだけ。
細かい心理描写がないと恣意的な話になる」と言ってました。たけしさん、『無限の住人』を読んでください。
(愛知県・浅野*博殿)
←ありきたりの時代劇に飽きた方はぜひ頼みますぞ。(担当Y田)

女の腹部にケリを入れるヤツァ俺が許さねえ!……いえ、何でもありません。お続けください。
(北海道・野ノ村**殿29歳)
←前号の新夜の所業には怒りの文が多数。ま、お気持ちはわかりますが、興奮せずに、ね。
(担当Y田)

新夜→深夜→初夜と連想してしまう私の言語感覚はいかがでしょうか?(神奈川県・ノンタン嬢23歳会社員)
←「いかが」と言われましても、その……タマってるのかのう?(担当Y田)

単行本3巻のカバーの後ろにある、モアイの顔の写真は何なんですか?口をとったら天津に似てませんか?
(福岡県・シラフの鬼殿16歳学生)
←あのモアイは東京都内某駅のすぐ近くにある。しかし、「天津に似てる」とは、ムム、気づかなんだ。
(担当Y田)


■ラストページ柱書き
卍の武器もまったく利かず!!新夜のわが子を思う執念が、卍をさらに襲う。


■本編次回予告
次号、卍の逆襲開始。
凜とともに最強の神業で新夜に立ち向かうぞ。


■AMAZING ZONE
「天津や新夜の考え方に共鳴してしまう自分は『危ない』のでしょうか?」(静岡県・太天位(19))

う〜〜〜ん、どうなのかなぁ。ここはひとつ作者の沙村氏に判断してもらいましょうか。(M中)

「作者の私自身も新夜の性格が結構好きなのでOK、大丈夫です。どうも『新夜、てめェッ!!!』って
読者のハガキがほとんどなんですが、彼のやってる事は実は凜と大差がないと思います」
(沙村広明氏)

しかし、沙村氏自体が世間から見ると「危ない」人なのかもしれないわけで、アアもうわからん。(M中)


■巻末次回予告
追いつめられた卍が打つ逆転の一手。
目覚めた凛が見たものは!?

 


 1995年8月号

第十九幕 羽根は静かに<其の六>
扉絵:単行本と同じ


■扉絵タイトル上キャッチコピー
この世に生を受けたからには、「死ねぬ者」の修羅道をとくとご覧あれ。


■扉絵キャッチコピー
青天に/雲をかけるは/親の咎/白日に遊べぬは/その子の宿命か。
もはやこの二人、ともに歩む事かなわぬのか!!


■トップページ柱書き
新夜のわが子を思う執念が、卍を窮地に追い込んだ!!


■欄外柱書き【前号までの道行】

「勝つことこそ剣の道」という逸刀流統主・天津に父を殺された少女・凜は、両親の仇を討つため、
その身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にたのむ。そして、母を陵辱した逸刀流の
新夜を見つけ、単身乗り込む凜だが逆に新夜に襲われる。そこへ卍が登場。新夜と対決を開始した。


■欄外柱書き【作者近況報告】
親不知抜いた。歯医者がそれをくれたので、ネックレスにでもしようかと思う。


■欄外柱書き【無限投書箱】
友人Y嬢は、卍さんの腕がフッ飛ぶのを見て、「キャーッ!!かっこいィ―――」と言った。
卍さん本人だってカッコイイんだぞ。(大阪府・愛しのガロン使い14歳)
←Y嬢さん、末恐ろし。追伸の中で私が凶みたいと予想されてますがハズレです。
あ、今隣の人が八百比丘尼に似てるって……な、何だとォ!!(担当Y田)

前号の卍の凜を見る優しさに溢れた目。新夜も練造にこんな目を見せるのだろうなァ。
(福岡県・ハヤブサ殿19歳学生)
←卍と戦わねばならぬ新夜の胸中を思いながらお読みくだされ。
さすれば、新夜の優しい目も見えてくるやもしれぬ。(担当Y田)

単行本3巻を見て―――沙村さんって、普段キモノとか作務衣を着てるんですか?夏は甚平とか?
……将来ちょんまげにするご予定とかはおありで……??(茨城県・みかづき嬢)
←とにかくお陰さまで大好評発売中の第3巻ですが、ご質問のほうにいきますと、さすがに「ちょんまげ」
には勇気がいると存ずるぞ。ううむ、面白いから次の巻で提案してみるかのう。(担当Y田)

次号予告で「凜とともに」って、凜ちゃんなら寝てるぞ。「手ェ貸せ!オイッ、コラ起きろ!ペシペシッ」
―――とはいかんだろうが、修羅の女ってたいへんやね。(群馬県・みわぴく殿22歳会社員)
←というわけで、一人で起きれた凜でした。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
徒手空拳の練造が卍に立ち向かう!
卍は練造を斬れるか。凜はどうする!!


■ラストページ柱書き
親の死に際を見てしまった練造。彼は凜と同じ道を歩むのか―――次号、「新夜編」終結!!


■本編次回予告
次号、新夜の仇討ちに出る練造。
練造も修羅道に落ちるのか!!


■AMAZING ZONE
「今年に入って猫を飼い始め、凜って名付けたのですが、うかつだった……スゲー暴れん坊になっちまった。
あっでも、黄金蟲はできません」(北海道・高遠*智(22)フリーター)

「ウチの近所に出るメス猫が、顔はいいんだけど、どーも皮膚病らしくて、地ハダが見えるくらい
背中の毛がうすい。しかし解釈によっては、『着物をハダけさせて背中を見せてくれた和服美人』
に見えなくもないから、まあいいや」(沙村広明氏)

【特別企画 ある読者の夢】
「各作品を読んで、勇午(『勇午』)と響也(『地雷震』)と卍(『無限の住人』)と螢一(『ああっ女神さまっ』)を
足したような男になりたい!!」(北海道・大魔艦(21))

ってハガキが来てるんスけど、作家のみなさんはどう思います(M中)

「かなりマヌケな奴になりそうだけど、キミはそれでいいのか―――!?」(藤島康介氏)

「勇午、飯田響也、卍なら過酷な生きざまだけど、そこに螢一君が加わるとなると!?
あれだけの美女達に囲まれて生活するのも過酷ということでしょうか」(赤名 修氏)

「っつ―――とアレですか?『年下の女の子に慕われつつも身体チョン切られ役』みたいのが
いーんですか?』(沙村広明氏)

「ごく普通に生活している男の家に美しい女神さまがいた。ある日、その女神がマフィアによって誘拐され
男は法外な身代金を要求されてしまう。男はマフィアと交渉して女神を救出するのだが、なぜか乱闘に
なってしまい、相手の親分の後頭部を銃で撃ち抜いてしまう。怒ったマフィアの機関銃による報復攻撃で
男はハチの巣に!!しかし、その男は自分でも知らなかったが不死身だった(以下延々と続く)」
(高橋ツトム氏)


■巻末次回予告
逸刀流をつけ狙う第3勢力が、卍と凛に接触してくる。
何者だ!! 




 1995年9月号

第二十幕 羽根は静かに<其の七>
扉絵:単行本と同じ

アフタヌーン表紙:卍&凜(単行本第5巻中表紙、ポストカード・ブック4枚目に収録)


■扉絵タイトル上キャッチコピー

細心の描写と大胆な物語によるネオ時代劇!!


■扉絵キャッチコピー
卍と凜が、練造と対峙する。「新夜」編、ついに完結!!


■トップページ柱書き
父の骸を前に、茫然自失の練造である。


■欄外柱書き【前号までの道行】
「勝つ事こそ剣の道」という逸刀流統主・天津に父を殺された少女・凜は、両親の仇を討つため、
その身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にたのむ。そして、母を陵辱した逸刀流の
新夜を見つけ、単身乗り込み、卍の力で新夜を討つ。それを新夜の息子・練造に見られてしまう。


■欄外柱書き【作者近況報告】
以前にも書いた某アマチュアバンドの復活ライブに、締め切りの関係で行きそこなった……。
しかし、音楽ネタほど書かれて困る近況もねーよな。


■欄外柱書き【無限投書箱】
詠の会のことですけど、細かい規定はどうなっているんですか。(宮城県・蒼風院殿17歳学生)
←特に字数制限とかはナシ。みなさまの魂の詠をお待ちしております。只今準備中で近日公開予定。
選者・沙村氏もヤル気満々でござるぞ。(担当Y田)

卍は悪人のみを千人斬る誓いをたてたので、練造を斬ることはできるのか!!を見届けたいです。
それにしても新夜に止めをさす時の卍の顔はまさに修羅道に生きる「鬼」という感じでした。
(大阪府・タカノリ殿)
←卍のあの表情にどんな気持ちが潜んでいたか。様々な憶測がとんでおりますが……
今号の決着にて読んでみてくだされ。(担当Y田)

「斗い」には常に、死の匂いとその覚悟がつきまとう。単純で、だからこそ重いこの真実を凜は
わかっているのだろうか……(いや、単純に言うと「可愛いコにはキツイ世界だな」と……)。
(愛知県・女神の微笑殿)
←いやお気持ち、お察しします(笑)。(担当Y田)

『無限の住人』単行本B巻のカバー。ピンクを基調にした凜は、書店でもとても目をひきます。
これは炎にも見えますけど。凜の心を表現したものなのでしょうか?
(東京都・佐藤*隆殿28歳学生)
←凜の後ろにあるのは「炎」を処理したもの。その意味するところはいかに―――
皆様のお心の内に答えはありますぞ。(担当Y田)

凜の顔の紋様が妙に合ってますね。逸刀流は個性的な面々が揃ってますから、あのくらいでちょうど
バランスがとれるかも。あ、描くの面倒くさいですか?(兵庫県・ヨシナカ殿)
←イラストつきのハガキ感謝でござる。これから凜と卍も強烈なニューファッションを考えようかのう。
皆様のデザイン画も待っておるぞ。(担当Y田)

卍と新夜の真剣勝負。優勢だった新夜が卍の一刃に破れたのは、やはり“甘さ”があったからなのだろうか。
この斗いは三者三様の“悲しみ”が滲んでいる……。(岡山県・うしろの正面H丸殿22歳)
←今号の練造の苦しみと悲しみもよく読んでいただきたい。いかにそれを凜と卍が受け止めるか。
最後までお楽しみくだされ。(担当Y田)


■欄外柱書き次回予告
逸刀流と係わりをもとうとする第三勢力が現れ、卍と凜に目をつけ始めた!!


■ラストページ柱書き
凜と練造、新夜を結んだ風車も塵となる。仇討ちの旅はさらに続く。


■本編次回予告
次号、新たなる勢力が卍たちの前に現れる。


■AMAZING ZONE
「是非とも、卍、凜、槇絵の共闘を実現して欲しい。孤独な槇絵が笑顔を取り戻すには2人に接するしかない」
(神奈川県・ガリィ(29)会社員)

「なんか未だに読者からのアンコールがある槇絵ですが、残念ながら1年以内に再登場する予定はないです。
でも、かわりと言っちゃなんですが3人目のヒロイ……いや、なんでもないっス」
(沙村広明氏)

3人目の……は次号登場します。


■巻末次回予告
卍と凜の前に突如現れた剣客たち。
逸刀流を敵視する第3勢力だ!





(注)
・誤字、脱字はそのまま載せています。
・投稿者の本名(と思われるもの)は一部伏せ字にしています。


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